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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

【討論!特別版】世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで

2017年03月20日 | 政治

【討論!特別版】世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで[桜H29/3/18]

2017/03/18 に公開
◆世界の今、そしてこれから-西部邁氏を囲んで
パネリスト:
 小浜逸郎(評論家)
 佐藤健志(評論家)
 西部邁(評論家)
司会:水島総


★ 時間的に今のところ「走り書き」ができません。
「ニヒリズム」「人間ロボット化」・・・左右なく「おカネで動く」等、この討論は面白いのでぜひお聴きください。
今回は西部先生を中心に、佐藤健志先生、小浜逸郎氏、そして水島氏の司会による「討論」です。



ブログのティールーム



チャイコフスキー交響曲第4番第4楽章、指揮はカラヤン。

この中で繰り返されるロシア民謡の主旋律「白樺は野にたてり」が繰り返し流れます。
チャイコフスキーが愛した民謡なのでしょう。
当時蔓延する「ニヒリズム」を押し返そうとチャイコフスキーは土着の「民謡」を自作のシンフォニーに取り入れたのでしょうか。

作詞作曲 ロシア民謡
訳詩者  不詳

1、野原に白樺の木 白樺野原にひとつ
  リューリ リューリひとつ リューリ リューリひとつ 

2、一番いい枝ひとつ 真っ直ぐな枝をひとつ
  リューリ リューリおくれ リューリ リューリおくれ

3、それから笛を作り 白樺の笛を作り
  リューリ リューリ吹くよ リューリ リューリ吹くよ


チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調作品36 第4楽章 カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー

チャイコフスキーは「この世は暗黒だけではなく、この楽章で示されているように多くの素朴な人間の喜びがある。
その喜びの存在を認め、悲しみを克服するために生き続けることができる」と知人への手紙に書いている。




★ この曲を聴くと「覇権の終焉とアジアの黎明」のお話が思い浮かんでくる。
政治家がこのような話をするのをはじめて聴いた。

「覇権の終焉とアジアの黎明」三宅博前衆議院議員の東京における講演から
http://blog.goo.ne.jp/yaonomiyake/e/5914d91997ada71ffa9869cb79549b7b

日本の保守も人それぞれで難しい。過去の世界は覇権によって抑え込まれてきたが、現在は終焉を迎え動乱の状況になっている。
この混乱を収束しうる大きなものは新たな価値観でやっていくしかないし、至難の業である。

こうしたものを包含し統一するのは「愛」、日本で言えば「徳」これが世界を包み込むようにならないと難しい。
「愛」「徳」は犠牲の心、見返りのない心である。
これを考えると深い憂慮に堪えない。(抜粋)


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「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」医師・作家の西村正先生の講演 

2017年03月20日 | 政治

★ 昨年末、西村正先生の講演を聴きに行きました。
実際に現地訪問、事実を確認され、お書きになった著作、私も本を買いました。
動画の前半・後半とも私の簡単な「走り書き」をつけました。

それにしても司馬遼太郎さんはなぜ乃木・伊地知両将軍を貶めて書いたのでしょうか。
司馬さんの誤りが明らかにされます。これは「文学」だからといって看過されるものではない、と西村正先生は本をお書きになった、その刊行記念講演です。
講演後「サイン会」があったのですが、並んでいる人が多かったので私の帰宅時間が迫っていて並べず残念でした。


『「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」刊行記念 西村正トーク&サイン会①』AJER事務局 AJER2016.12.29(x)(前半)


本業は医師、子供の時から本が好きで医学部に入らなかったら文学部に行きたかった。
「司馬さんの書いたことはおかしい」という声が少数だが出てきて、自分の眼で確かめようとした。
気をつけなくてはいけないのは「坂の上の雲」の中に巧みに隠されたものがこれからも影響するということ。
もともと司馬さんの大ファンで、三島由紀夫とは違って平易な言葉をつかっていて読みやすい。
司馬さんは「坂本龍馬」が好き。ところが実際は薩摩と長州は険悪。
そこで西郷隆盛はなんとか幕府を倒せないものかとイギリスから武器を整えようとする。
薩摩がイギリスから武器を買って横流ししようとする、グラバー商会から都合したのが坂本龍馬である。
日本の明日を心配したのではなく坂本は単なるパシリである。
「船中八策」などと大袈裟に書いているが、京都で非業の死を遂げる。これは油断に過ぎない。
『寺田屋』は龍馬ファンに人気があるが、本当の『寺田屋』は焼けてしまった。

坂の上の雲」は司馬さん自身が「事実だ」と非常に強調してあとがきに書いている。
司馬さんはこの作品は「小説でなく真実」という。
これは許せない。最初に歴史をただしておかないと「慰安婦問題」のようになる。
冤罪だったら子孫はずっとそれをかぶって生きて行かねばならない。

司馬さんは「乃木将軍は漢詩がうまいが軍事的なことになったら全くダメ、ドイツ軍の真似ばかりで勉強していない、無能」と書いている。

空堀の秘密の部屋があり四方八方の敵を撃つことができる。これは西洋の要塞である。



『「司馬さんに嫌われた乃木・伊地知両将軍の無念を晴らす」刊行記念 西村正トーク&サイン会②』AJER事務局 AJER2016.12.30(x)(後半)


実際に「旅順」に行って調べてきた。(写真を示す)
総攻撃が第1~3まで進歩しているが、「坂の上の雲」では3回も同じ失敗をしている、そこで児玉源太郎に来てもらったと書いている。
日本人は同じ失敗を3度も繰り返すほどのバカではない。(写真で説明)
司馬さんは「3回も同じ失敗をして乃木は無能」と書いている。
司馬さんもこの写真は知っているはず。全く真実を無視している。
(写真・地図を示して説明)

一番高い山の望台に登ってみた。
西の方に「203高地」がある。長岡は地図だけを見て作戦指導をしている。
現地を無視。大本営の参謀が長岡。
現場を知っている者はそのことをきけない。

司馬さんは間違った資料を見て書いたのか?
児玉源太郎は総司令部から乃木軍を助けたということになっているが、これは司馬さんが児玉をヒーローにしたかったのだろう。

例をあげれば、高倉健のヤクザ映画で若頭が病弱で何もできない、そこで高倉健が何もかも片付けてくる、という高倉健のようなのが児玉源太郎になっているようなこと。

旅順攻略戦は見事な戦いで大成功であった、それを指導した乃木将軍は決して無能ではない。
司馬さんはとにかく「悪玉」を作りたい、それが乃木・伊地知であった。
司馬さん自身の「軍体験」で栃木県の戦車隊は大本営の参謀に「東京から逃げてくる避難民をどうしょうか」と相談したら「ひき殺していけ」といわれ、それから日本軍を信用しなくなった。
しかし実際は戦友会でも誰もそんな話はきいていないという。
司馬さんは嘘つきだ。

乃木と伊地知は決して無能ではない。世界史に誇る勇猛な戦いをしている。

日本の「自虐史観」になってきている。
アメリカに二度と歯向かえないように、という政策に司馬さんは洗脳されたのではないか。
司馬史観は『史観』という立派なものでなく『私感』だ。

★ 上記は簡単に「走り書き」をしたもので西村正先生のお話のすべてではありません。
より詳しくは動画をお聴きください。写真で説明もありますのでご覧ください。


乃木希典将軍の漢詩です。

金州城下作   乃木希典

 山川草木轉荒涼 山川草木転(うたた)荒涼

 十里風腥新戰場 十里風腥し新戦場

 征馬不前人不語 征馬前(すす)まず人語らず

 金州城外立斜陽 金州城外斜陽に立つ


爾靈山    乃木希典

 爾靈山嶮豈攀難 爾霊山(註1)は嶮なれども豈攀難からんや

 男子功名期克艱 男子の功名克艱を期す

 鐵血覆山山形改 鉄血山を覆いて山形改まる

 萬人齊仰爾靈山 万人斉しく仰ぐ爾霊山

 (註1)爾霊山(にれいざん)二〇三高地のこと

 二〇三高地は難攻不落といわれているがどうして攻め上れないこ
 とがあろうか
 男子たるもの功名を為すには艱難辛苦を打破しなけらばならない
 たくさんの兵士たちの熱血で山の形も変わるかと思われるほどで
 あった
 世人は永遠に爾霊山を仰いで尊い英霊を弔うであろう





西村正先生は朗らかで優しいお方で、日本のことを心配され、また三宅博先生の講演をそっと「追っかけ」をして聴きにいかれていた・・・大変感動してしまいました。

                         

西村正先生の本「司馬さんに嫌われた乃木、伊地知両将軍の無念を晴らす」(高木書房」
内容紹介 (AMAZONより)

乃木・伊地知両将軍の無能論に終止符。 司馬さんの超大作『坂の上の雲』で描かれている旅順要塞攻略の真相を明らかにしたいと、著者は真実追求の旅に出た。司馬史観を信じていた著者の一大冒険であった。戦いの現場に立ち、司馬さんが目にしなかった資料を含め、得た資料を読み解き、地図を描き、第三軍の動きを徹底的に追ってみた。歴史の真実は、決して乃木・伊地知両将軍は無能ではなかった。日露戦役後111年目の平成28(2016)年、歴史に新たな光を射しこんでくれる。







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