ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

水道民営化の法案が決定してしまった・・・与党は誰も異論を言わない

2018年12月07日 | 政治

 小浜逸郎国士舘大学客員教授 のご意見を抜粋 

道民営化法案(水道法改正法案)は、現在すでに衆議院を通過しており、今国会で参議院での継続審議案件となっています。当然、どさくさに紛れて数の勢いで国会を通過してしまうでしょうが、マスコミは相変わらず、この法案の危険性について報道しません。この法案の目的は、もちろん、フランスのヴェオリア社など、水や環境にかかわるグローバル企業の便宜を図るところにあります。

ちなみに、これまでも水道事業の多くの部分は、民間企業に業務委託されてきました。しかし、それは今回立法化されようとしている管理運営権の売り渡しとはまったく意味が違います。

業務委託の場合は、自治体が公共的な観点から必要と判断された業務の一部を、その範囲内で業者に委託するので、契約更新は毎年度になります。これに対して、今回の水道民営化法案では、運営権を丸ごと企業に譲渡するので、企業は企画から実行までをすべて行い、契約期間も15年以上まで可能です。その間、運営に不満が出たとしても、消費者も自治体も原則として契約条項を変えさせることができません。

水道民営化法案の問題点は、次の六点に要約できます。
(1)今回のコンセッション方式(所有権は自治体、管理運営権は民間企業)では、運営権の売却は地方議会の議決を必要とせず、水道料金も届け出制で決められることになっています。
政府は上限を設けるなどと言っていますが、水道をめぐる状況は地域によって複雑で多様なので、それは無理でしょう。

(2)何か問題が起きた時の修復や後始末は、運営会社ではなく、自治体が解決することになっています。
https://www.facebook.com/gomizeromirai/videos/1947720121973442/UzpfSTE2MDc4MjYwODI6MzA2MDYxMTI5NDk5NDE0Ojc1OjA6MTU0MzY1MTE5OTotNDEzNjgzNzEwODg1MDg5MzUz/

(3)他のモノやサービスと違って、消費者には選択の自由が与えられていないので、企業間の競争が起こりえず、寡占化が進み、料金の高騰を招きます。

実際、世界の事例では、ボリビアが2年で35%、南アフリカが4年で140%、オーストラリアが4年で200%、フランスが24年で265%、イギリスが25年で300%上昇しています(堤未果著『日本が売られる』)。

(4)ビジネスは利益を出さなくてはなりませんから、そのぶん、料金が消費者に上積みされますし、利益は株主への配当に流れるので、現在のようなデフレ下では労働者の賃金低下を招きます。
また採算が取れないとわかったら、企業はさっさと撤退しかねません

(5)一度民営化してしまうと、失敗した時に再公営化するためには、たいへんなコストと時間がかかります。

(6)一番の問題は、当の推進論者たちが、なぜ民営化するとこれまでよりサービスが「よい」ものとなるのかを、積極的な論拠をもって説明できないことです。

以上、水道民営化の問題点を見てきましたが、世界で実際に民営化した自治体はさんざんな目に遭っています。
先のメルマガでは、パリ、ベルリン、クアラルンプール、アトランタをはじめ、世界180の自治体で再公営化に踏み切っていると書きましたが、堤氏の前掲書によると、最新のデータでは、世界37か国、235都市で公営化に戻しているそうです。
要するに、この政策は、グローバル企業が儲けるためだけの政策なのです。

いまや、水も環境も電気も医療も農作物も、すべてが巨大グローバルビジネスの対象になっています。
安倍政権は、国民の命を犠牲にしても、グローバル企業の利益に奉仕する政策をずっととってきたのです。

売国政権と呼んでも過言ではありません。

労働者派遣法改正、農協法改正、混合診療解禁、発送電分離、種子法廃止、消費増税、移民(特に単純労働者)受け入れ、そして今度は水道民営化です。

日本の現政権が、内外に迫る危機を少しも解決できていないどころか、むしろひたすら国家的自殺行為に走っているのに、高い支持率を維持できている。

政治現象を右か左か保守かリベラルか、の軸で解釈しようとする習慣から抜けきっていない。

まだあるでしょうが、いずれにせよ、こういう日本の状態をそのままにしておいてよいはずがありません。

単に移民政策や水道民営化政策だけでなく、安倍政権が採っている経済政策が、みな国民生活を犠牲にしてグローバル資本に奉仕する性格のものであること、まずはこのことに気づく必要があります。(重点を転載)

 

画はブロ友yohkanさま

 藤岡信勝氏・・・それにしても、政権が史上最悪のことをしようとしているのに、年来の主張をあっさり棚上げしてだんまりを決め込み黙認する保守言論とは、一体なんなのか、どなたか解説して下さい。

 

ベッラの意見・・・私は多くの安倍支持の人とは違ったスタンスで是々非々で考えているといるのです。私は私で経験や活動・勉強をし、考えてきたので、最初から「こうあるべき」という「自民党安倍支持の定型」など私は関係ありません。

安倍支持の方は私でなく「安倍さん」に意見を届けられるのが筋というものです。

安倍さんは個人として人間的には朗らかでいい人でしょう。また安倍支持の人がよく言う「安倍さんは党内で力を持っていない」、ということであれば、なぜ自民党議員が一人も堂々と造反とまではいわなくとも、反対ができないのでしょうか。

前も書きましたが、違いはあって当然なのです。すべてがすべて同じ考えはありません。

それに私は自民党には入らないし、安倍さんを支持するような義務もありません。安倍さんが正しいと思った時は賛成もしたいのですが。安倍さんの虚像はだんだん明らかになることでしょう。これでも遠慮をして書いているのです!! また折を見て書きたいと思います。

ほんの一例ですが「日本のことを考えているアタマのいい首相」が「稲田」さんを防衛大臣にするか?????彼女は安倍の伝書鳩か?さっそく「多様性」などと言っていますが…「杉田水脈議員、議論を」など毎日国会で会っているのに朝日新聞などに書くか?書かせるのを放置か?・・・「やめてんかああ」、(これは奥山篤信氏の決まり文句ですが)・・・と叫びたくなりました。

大切なのは「日本」です。

 

ブログのティールーム

本日は1分少々のお時間を頂いてビルギット・ニルソン(ソプラノ)とフランコ・コレッリ(テノーレ)が歌うプッチーニ「トゥ―ランドット」から

~ダッタンの王子カラフが冷たい心のトゥ―ランドット姫に…<いいえ違います、皇女さま、あなたは変わります!>

Franco Corelli No! No! Principessa Altera! Audio HQ

コメント (11)
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