水道事業、種子法、北方領土……。安倍政権が進めた政策から見えてきたもの 1/28(月) 8:33配信 適菜収氏の記事から抜粋、全文はリンクが文のあとにありますので参照なさってください。
◆ 安倍政権がどうみても「売国」である理由
・・・仕舞いには安倍は「我が国がTPPを承認すれば、保護主義の蔓延を食い止める力になる」などと言いだした。
外国勢力が放送を乗っ取るようにお膳立てしたのも安倍だった。放送法4条の撤廃を目指した放送制度改革で、安倍は、外資が放送局の株式を20%以上保有することを制限する規定の撤廃を目論んでいた。水道事業を売り飛ばそうとしたり、種子法廃止を押し通したり。ロシアにカネを貢いだ上、北方領土の主権を棚上げ、日韓基本条約を蒸し返して韓国に10億円を横流しした。「移民政策はとらない」と大嘘をつきながら、国の形を完全に変えてしまう移民政策を推し進めた。結果、日本はすでに世界第4位の移民大国になっている。
安倍がやっていることは、一昔前の「保守論壇」が厳しく非難してきたものばかりだ。
その妥当性はともかく、村山談話・河野談話を踏襲し、 憲法九条第一、二項を残しながら、第三項を新たに設け、自衛隊の存在を明記するという意味不明の加憲論により、改憲派が積み上げてきた議論を全部ぶち壊した。そもそも、「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」などという「保守」がいるはずがない。安倍信者の中では国益や国辱にこだわる時代も過ぎ去ったのだろうか?
◆ 安倍信者のメンタリティー
状況を嘆いているだけでは仕方ないので、なぜこのような政権が続いているのかについて述べておく。
一つは現実を見たくない人が多いからだろう。「日本を破壊したい」という悪意をもって安倍政権を支持している人間はごく一部であり、ほとんどは無知で愚鈍だから支持している。左翼が誤解しているように安倍を支持しているのは右翼でも「保守」でもない。そもそも右翼が4割もいるわけがない。安倍を支持しているのは思考停止した大衆である。
大事なことは、安倍にすら悪意がないことだ。安倍には記憶力もモラルもない。善悪の区別がつかない人間に悪意は発生しない。歴史を知らないから戦前に回帰しようもない。恥を知らない。言っていることは支離滅裂だが、整合性がないことは気にならない。中心は空っぽ。そこが安倍の最大の強さだろう。たこ八郎のノーガード戦法みたいなものだ。そして、中身がない人間は担がれやすい。
空気を醸成するためのテンプレートはあらかじめ用意される。「安倍さん以外に誰がいるのか」「野党よりはマシ」「批判するなら対案を示せ」「上から目線だ」。ネトウヨがこれに飛びつき拡散させる。ちなみにネトウヨは「右翼」ではない。単に日々の生活の不満を解消するために、あらかじめ用意された「敵」を叩くことで充足している情報弱者にすぎない。
安倍政権が引き起こした一連の惨状を、日本特有の政治の脆弱性の問題と捉えるか、近代大衆社会が必然的に行き着く崩壊への過程と捉えるかは重要だが、私が見る限りその両方だと思う。前者は戦前戦中戦後を貫く日本人の「改革幻想」や選挙制度についての議論で説明できるし、後者は国際社会が近代の建前を放棄し、露骨な生存競争に突入したことで理解できる。
いずれにせよ、こうした中で、わが国は食いものにされている。
対米、対ロシア、対韓国、対中国、対北朝鮮……。すべて外交で失敗しているのに、安倍信者の脳内では「外交の安倍」ということになっているらしい。たしかに海外では安倍の評価は高い。当たり前だ。安倍の存在によって利益を得ている国がケチをつけるわけがない。プーチンにとってもトランプにとっても、北朝鮮にとっても中国にとっても、安倍政権が続いていたほうが都合がいいのだ。
結局、負けたのはわれわれ日本人である。
北海道のある大学教授が「このままでは国は滅びる」と言っていたが、状況認識が甘い。日本はすでに滅びているのだ。これから日本人は、不道徳な政権を放置してきたツケを払うことになるだろう。
<文/適菜収>https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190128-00184439-hbolz-soci より
★ また続いて出た倉山満氏の激しい文に驚いた。載せたのは全文ではない。内容は私自身が思っていることと重なるところがあリ理解できるが、これらの文の書き方には西尾幹二氏のような毅然としたところが希薄な面を感じる。(全文はそれぞれのリンクをクリックで)
倉山氏の文・・・安倍晋三が「一強」と威張るのは勝手だ。確かに財務省相手にはファイティングポーズだけはとっている。いくら腰が引けているとはいえ。ところが、法制局には、最初から尻尾を振り、腹を見せて降参している。これは揶揄ではない。嘘だと思うなら、安倍自民党改憲案を見よ。そのなかで、一文字でも法制局の意向に沿わない文字があるか。一文字と言うのは大げさでも何でもない。法制局は、日本国のあらゆる法令の「てにをは」まで監視している。その一文字の誤りで、霞が関の官僚のすべてが畏怖する。
財務省とて例外ではない、どころではない。これも嘘だと思うならグーグルマップでも見よ。財務省と法制局の建物は、直通の廊下でつながっている。財務省は法制局に因縁をつけられないよう、日常的に行き来できるようにしているのだ。特に財務省の本流である主計局の官僚にとって、法制局を敵に回さないことは出世の条件だ。法制局の承認を得ていることこそ、他の官庁に威張り散らす権力の源泉なのだから。
安倍晋三も財務省主計局の権力も、法制局の権威の下での話だ。ローマ教皇の下の皇帝や国王の如し。その法制局の権威の源が東大憲法学だ。https://nikkan-spa.jp/1534761/2 より
★ 次は毎日新聞の記事である。今更あの自民党議員が何を言うか!!と嫌悪感でいっぱいになる。自民党も安倍外交路線に批判的になってきた。「移民法」で一人も反対できず,シーンとしていた自民党議員、ようやく言えるようになったか・・・しかし、何を言っても私は尊敬の気持ちなどない。勇気も無く、道理も保身の為に身を潜めていた連中だ。言うだけ成長?それとも変身か?…もちろん、私は北野幸伯氏や水島総氏が言うような「対ロ交渉でチャイナにロシアを近づけさせないようにできる」とは考えられない。
「交渉いったん打ち切るべきだ」強硬論も…自民部会で領土交渉への懸念相次ぐ
1/29(火) 19:03配信 毎日新聞
安倍晋三首相とプーチン露大統領の22日の会談を受け、29日に開かれた自民党外交部会・外交調査会合同会議で政府の交渉姿勢に対する懸念の声が相次いだ。日露交渉では北方領土を巡る歴史認識の相違が表面化。会議では「交渉をいったん打ち切るべきだ」と強硬論も出るなど、交渉を急ぐ首相への異論が浮き彫りになった。
会議では外務省幹部が日露平和条約問題などについて協議した首脳会談の概要を説明。通訳のみを交えた1対1の会談は「全て平和条約に関するもので、首脳間で突っ込んだ議論が行われた」とし、今後も両国の外相間などでさらに交渉を進めるとした。
ただ、日本政府が北方領土は「ロシアによる不法占拠」との立場を取るのに対し、ロシア側は「第二次大戦の結果、合法的に手に入れた」との姿勢。出席議員からは「ロシアの歴史認識は認められない」「ロシアの主張を認めれば日本の国際的地位に関わる。いったん交渉から撤退すべきだ」との意見が出た。
また、日本政府が歯舞、色丹両島の返還に国後、択捉両島での共同経済活動などを組み合わせた「2島返還プラスアルファ」での決着を探っていることについても、「基本は4島返還を目指すべきだ」と疑問の声が上がった。一方で「安定した政権基盤を持つ安倍首相とプーチン氏なら必ず領土問題を解決へ動かせる」とエールを送る意見もあり、今後の党内論議は難航も予想される。【光田宗義】https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190129-00000057-mai-pol
★ 私は保守だが自民党支持者ではない。最初から安倍批判を書いてきた。しかしテキナ氏や最初安倍支持だった倉山氏のように憎悪をかき立てるような書き方はしなかった。実はもう一人批判すべき「老舗偽ホシュ」がいるが、これについてもあからさまには書いていない。いつかはとは思うが文章は難しい。・・・しかし今回の自民党議員の意見は賛成である。安倍さんは引くに引けなくなるからである。
ブログのティールーム
本日は今ではもはやこのような高いレヴェルの演奏は不可能と断言できるヴァーグナー「ローエングリン」抜粋です。
特にヒーローのジェームス・キング(あのローレンツの最晩年の弟子であり戦後最高のヘルデンテナー・・・ヘルデンとは英雄)が登場する22分10秒あたりから、お聴きください。指揮はクーベリックです。有名な《第3幕への前奏曲》は45分20秒から、続いて《結婚行進曲》があります。これは広く知られている曲ですね。
Gundula Janowitz; James King; Gwyneth Jones; "LOHENGRIN"; (Highlights); Richard Wagner
Gundula Janowitz--Elsa
James King--Lohengrin
Gwyneth Jones--Ortrud
Karl Ridderbusch--Heinrich
Thomas Stewart--Friedrich
Rafael Kubelik--Conductor
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
1971