ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ガザの日本人「いま地獄です」「逃げる場所ないのに逃げろと」/政府は14日に邦人をチャーター機で出発させる予定/奥山篤信氏の「リヒテル」賛(2)

2023年10月13日 | 政治

「いま地獄です」ガザにいる日本の人道支援関係者「逃げる場所ないのに逃げろと」「救急車や病院すら攻撃しようとしている」|TBS NEWS DIG



逃げろといわれても、そして建物から出ないで、という指示も、もはや「私たちには逃げるところも隠れるところもないのです」現地の日本人女性の声・・・

【速報】邦人のイスラエル出国でチャーター機手配 14日にドバイに向けて出発 政府(2023年10月13日)



日本政府は、イスラエルからの出国を希望する日本人のためにチャーター機を手配しました。14日テルアビブからドバイに向けて出発します。  松野官房長官:「10月14日にテルアビブを出発するドバイ行きのチャーター機を手配することとしました。この機会に改めて出国を希望する方については早期に出国いただくことを呼び掛けます」  政府関係者によりますと、イスラエルにはおよそ1300人の日本人が滞在を届け出ていて、政府はこれまで、早期の出国を呼び掛けていました。  松野官房長官は、今回はチャーター便1機で自衛隊機を派遣するかなど今後の対応は未定だと説明しました。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

今、第一にすべきことは現地からの脱出であり「安全の確保」だ。
現地の皆様、報道関係者の方々、どうかご無事で。


奥山篤信氏の巨匠ピアニスト「リヒテル賛 第二回」

◎スヴィヤストラフ・リヒテル(2)チャイコフスキーのビアノ・コンチェルトの場合:カラヤン指揮のウイーン交響楽団の演奏:
僕が爆買いしたリヒテルの音盤の中にチャイコとラフマニノフの2番を含むカラヤンとの共演がある。僕にはこの演奏が歴史的なカラヤンとリヒテルの主導権の競争だとコメントがあるが、僕は音楽の専門家でもないのであまり理解できない。そのように取ると二人が殴り合いの喧嘩をしているようの思えるが実際の演奏を素直に聞くとあのリヒテル特有の重厚さとスピード感は二曲ともフルに発揮され二人の良い意味の競い合いはあっても悪い意味の潰し合いはない様に思えるのだった。
・・・・
あるひとはこう言います。:スケール大きく歌うカラヤンの音楽世界とそれにまったく一歩も引かないリヒテルのピアノの音の冴え。
リヒテルにかかるとこの曲がとても簡単な曲のように聞こえてしまいます。軽々としかし美しい音がけっして緊張感を失うことがないのです。
カラヤンの指揮するオーケストラもピアニシモは美しくフォルテでは強烈に激しく。両者のぶつかり合いが音楽を深いものにしていきます。

「カラヤンが"これでよし"と終わろうとするから、私がやり直しを頼むと"一番大事な仕事がある!"
・・・・写真撮影さ。我々はバカみたいにヘラヘラ笑ってる。おぞましい写真だ。見るに耐えない。」

これは後のトリプルコンチェルトの録音の時のエピソードをリヒテルが語っているもののようですが、実はこのチャイコフスキーのコンチェルト録音の時もリヒテルの申し入れをカラヤンが拒否するなどがあり、リヒテルはこの録音もあまり良い印象は持っていなかったようなのです。

リヒテルについてカラヤンとの対立のエピソードなどを読んでいるうちに、岩城宏之さんが(どの本か忘れましたが)リヒテルのことを書いていたのが頭に浮かびました。
岩城さんがリヒテルと初めて競演することになった時、リハーサルの前にリヒテルに呼ばれたのだそうです。リヒテルの部屋でこの曲を本番と同じように振ってみてくれと言われ指揮をする。それにリヒテルが合わせる。納得がいかないところは何度も何度も弾き直し・・・。暑い部屋で、2人とも上半身ランニングシャツ一枚、汗みどろになりながら徹底的に打ち合わせをしたのだとか。

つまりリヒテルという人は決して自分の音楽を指揮者やオーケストラに強要しようとする音楽家ではない。
指揮者の作る音楽を理解しながら自分の思うところを伝え互いにより良い音楽を作っていきたいという気持ちの強い音楽家なのではないかと思うのです。

それ故に、自分の気持ちを一切入れてくれないタイプの指揮者、例えばライナーとあまり上手くいかなかったりカラヤンとギクシャクしたりと言ったことになったりしたのだと思います。
リヒテルとカラヤンの数少ない録音、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ベートーヴェンの三重協奏曲はどちらも歴史に残る名演です。
皮肉なことに、演奏家が仲が良いとか悪いとかは演奏の善し悪しには関係ないことなのです。
・・・・・・・・・・
なかなか正当な批評だと思いそのままコピペしたが、僕がこの二つの曲の演奏を聞いた時(何度も何度も過去を含めて)本当に素晴らしい、これぞ二人の名誉にかけた、けち臭い主導権などという問題ではなく、お互い相手の能力を尊敬する素晴らしい演奏だと感じ入ったのが率直な感想だ。

ブログのティールーム

本日はスビャトスラフ・リヒテルのピアノとカラヤンの指揮で、チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第一番をどうぞ。リヒテルの演奏はすべて名演です。

Tchaikovsky - Piano Concerto No.1  Richter Karajan Wiener



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