ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ガザに空爆/ハマス、露の決議案に反対の日本非難/中国、明朝の歴史書を回収処分 /奥山篤信氏「リヒテル賛」(6)

2023年10月18日 | 政治
ガザの病院で爆発500人死亡、イスラエルは関与を否定、米大統領訪問直前(2023年10月18日)



ガザ病院にミサイル直撃…イスラエル軍は否定  
病院には民間人1000人以上がいて、パレスチナ側は500人以上が死亡したとしています。  
ヨルダンの首都アンマンでは、この爆撃に反発した多くの群衆がイスラエル大使館前に集まったと、地元メディアが報じています。  

一方、イスラエル軍の報道官は「パレスチナ武装勢力のロケット弾発射が失敗したものだ」としてイスラエルによる攻撃を否定しています。

“人道回廊”実現せず「どこに行っても死…」  
空爆が続くパレスチナ自治区・ガザ南部の街ラファ。けがをした多くの市民が救急車に乗せられていきます。破壊された街では、がれきに囲まれ大声で泣き叫ぶ人々の姿もありました。  
男性:「何が起きているのか誰にも分かりません。この地域には何百人もの人がいましたが、皆死んだ」  パレスチナ内務省は17日、イスラエル軍がラファを空爆し、これまでに28人が死亡したと明らかにしました。  

エジプトの国境に位置する街ラファは、検問所がありイスラエル以外の国につながる唯一の場所。
しかし、支援物資の搬入や避難のための人道回廊の設置は実現せず、ゲートは閉まったままです。  
イスラエル軍は、ガザ地区南部への避難を呼び掛けていましたが、日本時間17日にその南部が相次いで空爆にさらされました。  
南部の中心、ハンユニスの街も壊滅状態に…。  
男性:「私たちは南の方が安全だと言われ、家を追われました。子どももいるので、より安全なハンユニスに来たんです。でも、どこに行っても死がつきまとうことが分かりました」

バイデン氏訪問 大統領選意識か 牽制も  
イスラエル軍による地上侵攻が迫るなか、アメリカのバイデン大統領は18日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相らと会談します。  
同じ日にヨルダンでパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談も予定されていましたが、病院への空爆を受け中止となりました。  

バイデン大統領は、戦争状態と言ってもいいイスラエルを危険を冒してまでなぜ訪問するのでしょうか?  大統領選を前に、バイデン政権の失点にならないようガザ侵攻と民間人を巻き込む人道的な問題のバランスをとる思惑があると専門家は話します。  

アメリカ政治に詳しい 早稲田大学 中林美恵子教授:「当初はイスラエルがあまりにもひどい攻撃をハマスから受けたので、大きな同情がありました。ただ、それと同時にやはり人道的な問題は看過できないと。アメリカ国内でも、かなりそのイスラエルのやり方に懐疑的な声が出てきてしまうというリスクを抱えているわけですね」「アメリカとしては人道支援、それから人質の救出、こういったものを最大限イスラエルに対して働きかけたことを証明する必要がある」  
さらには、イランなど周辺国が軍事介入をしないよう牽制(けんせい)する狙いもあると指摘します。  

ガザ地区の緊迫を受け、アメリカのオースティン国防長官は17日、アメリカ兵らおよそ2000人に中東派遣に備えるよう指示しました。

日本政府ガザ支援 ハマス「世界的な偽善」  
一方、日本政府は、水や燃料不足が深刻化するガザ地区の一般市民への支援として、日本円でおよそ15億円の緊急人道支援を行う考えを明らかにしました。  

上川陽子外務大臣:「罪のない一般市民やパレスチナ難民に食料・水・医療・保健等の必要な支援が行き届くよう、人道アクセス改善のための外交努力を続ける」  

これに対し、ハマスは日本を名指しで批判しています。  

ハマスの軍事部門「カッサム旅団」テレグラムから:「日本に象徴される、世界的な偽善に注目してほしい。多額の資金でガザを支援し、きのうはガザでの停戦を求めるロシアの(安保理)決議に反対票を投じた」 (「グッド!モーニング」2023年10月18日放送分より) [テレ朝news]
https://news.tv-asahi.co.jp

ロシアのガザ停戦決議案を否決、国連安保理で対立

【ニューヨーク=佐藤璃子】国連の安全保障理事会は16日、ロシアが提案したイスラエル軍とイスラム組織ハマスの即時停戦を求める決議案を否決した。採択に必要な9カ国以上の賛成票を得られなかった。理事国間の対立が鮮明となった。

イスラエル・ハマス衝突を受け、ロシアとブラジルの2カ国が安保理に独自の決議案をそれぞれ起草した。ロシアの決議案は即時停戦を要求しているが、ハマスを直接批判する文言は含まれていない。日米英仏の4カ国が反対した。

一方、ブラジルの決議案は、人道的アクセスを可能にするために、軍事衝突の「一時中断」を求めた。「ハマスによる凶悪なテロ攻撃を非難する」と明確にハマスを批判している。

安保理は16日に2つの決議案を採決する予定だった。しかし約1時間にわたり非公開で協議した結果、ブラジルの決議案の投票を17日に延期し、ロシアの決議案のみを採決することになった。外交筋によると、さらなる議論が必要であると各国が延期を求めるなか、ロシアのみが同日中の実施を訴えたという。

決議案が採択されるには理事国15カ国のうち9カ国の賛成投票が必要となる。
ロシアの決議案は中ロを含む5カ国が賛成票を投じた。

ロシアのガザ停戦決議案を否決、国連安保理で対立 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

明朝崇禎在位十七年、兢兢業業,為什麼救不了明朝? - YouTube

中国、明朝の歴史書を回収処分 「亡国の王」が習氏を連想か

共同通信社

【北京共同】明朝最後の皇帝崇禎帝を題材に、中国で9月に出版された歴史書「崇禎:勤政的亡国君(勤勉な亡国の王)」が17日までに回収処分となった。出版取次業者は16日付で「印刷の問題」のため、書店やインターネット上から回収すると通知した。書籍名が習近平国家主席を連想させるとして、事実上の販売禁止にした可能性がある。

 書籍の著者は今年5月に死去した歴史家の陳梧桐氏で、17世紀の明の滅亡に至る過程を詳細に描いた。書籍の表紙には「勤勉であればあるほど、国は滅びる」との宣伝文が付された。2016年12月に第1版が「崇禎往事」との書籍名で出版されており、改訂に当たり当局に新たな書籍名などが問題視されたと取り沙汰されている。
中国、明朝の歴史書を回収処分 「亡国の王」が習氏を連想か (msn.com)

  ブログ主・・・これについて漢民族の「明朝滅亡」を加速させ、満州族の「清」が政権を奪い取った歴史を振り返りたい。
北京の「紫禁城」の裏の山に「明朝最後の皇帝」が首をつって自殺した小高い場所があり、何代目かの老木がポツンと立っていた。ここは「紫禁城」の風景を見下ろせるところだ。明朝最後の皇帝は真面目で明の立て直しに懸命になっていたが、すでに時遅し。「明朝」は他の「王朝」より暗いイメージがある。
詳しくは別の機会に書きたい。(ブログ主は「紫禁城とその裏山」を訪問したことがある。)


作家・評論家の奥山篤信氏のエッセイ

◎スヴィヤストラフ・リヒテルに魅せられて(6)ベートーヴェン・ピアノソナタ第23番<熱情>
全32曲あるベートーヴェンのピアノソナタの中で『熱情(アパショナータ)』という通称で有名で、第21番『ヴァルトシュタイン』、第26番『告別』とともに、ベートーヴェンの作曲人生の中期における3つの傑作ピアノソナタのひとつである。
これほど熱情の名にふさわしい熱情そのものであり。これほど音楽と題名がまさに一対一の完全一致するものはない。この曲を聴いて燃えるような激しい人間の愛憎を感じるものはない。愛の激しさ いやその裏にある憎悪の激しさも同時に一体なのだ。偽善に満ちたキリスト教の醜いものは見たくない見ようとしない、単に神様ああ神様 ああ神父様ああ神父様 アホみたいな偶像主義 マリアさま マリア様 マリアの昇天ほど馬鹿げた教理はない。綺麗事だけ 汚いことは見たくないこいつら!最低だ!この愛憎の二つの表裏一体が まさに愛の裏に憎悪あり 憎悪の裏に愛がある。全く単細胞の馬鹿信者は<憎んではならない>というお利口様 笑えてくる偽善 50を過ぎてもこれだからもうアホとしか言いようがないのだ!

曲は燃えるような激しい感情を寸分の隙もない音楽的構成の中に見事に表出しており、ベートーヴェンの最高傑作のひとつに数えられる。

カール・チェルニーはこの作品について:
「強大かつ巨大な計画をこの上なく完璧に遂行したもの」と表現した。

ピアニストらは劇的な情熱が現れる中にも正確なリズムを維持するよう説いており、演奏には非常に高度な技術が要求される。

作曲者自身もこの曲の出来に満足するとともに内容を気に入っていたと言えるのは、当時ベートーベンは他のジャンルにおいて旺盛な創作をみせたにもかかわらずピアノソナタには4年のあいだ手をつけなかったほどだ。完成しものに満足感があると、これ以上のものは作れないとの作曲家の心のうちが見えてくるほどだ。

これをリヒテルというこの曲を演奏して歴代絶対に一位だと思われるがもう完璧に祖国愛と敵国への憎しみ、まさに尊敬する父を利用しそして最後は陥れ処刑した事実に対し憎しみの心は消すことはできないのだ。

ゆるし赦しと現代偽善でしかないキリスト教は綺麗事をばらまくが そんなものはありえない。まさにビスマルクの名言<赦すことはできても忘れることはできない>それはまさに<絶対に赦すことはできない>のが人間関係であり国家関係でもある。
綺麗事はもうまるでバカみたいに綺麗事 まああの現在の法王の軽蔑すべきウマシカぶり それでいて<金金金の亡者>こと金銭にはしたたか 最低のカトリックの姿だ!

リヒテルはやはりもう世界に二度と現れない存在かもしれない。
ブレない絶対に変わらない信念 
父親への復讐を自分の熱情をぶつけることにより貫徹しようとするこのすごい演奏 
聴いたこともないほど聞くもの感動させるのだ!


ブログのティールーム


スビャトスラフ・リヒテルの演奏、ベートーヴェン作曲「熱情」をどうぞお聴きください。
(表紙の写真は船上のリヒテルです。彼は汽車と船を交通手段としていました。飛行機嫌い。)

Sviatoslav Richter in Prague, 1959 - Beethoven Appassionata

00:00 - Allegro assai
10:18 - Andante con moto
16:10 - Allegro ma non troppo

リヒテル初来日 日本に着いて船上から手を振るリヒテル。こんな写真を発見しました。
日本に向かう船の中で最初に会った日本人は奥山篤信氏です。ナホトカ経由の船中でした。

「新芸」とその時代:(43)ソ連の仕事Ⅵ 伝説のピアニスト・リヒテル① | 毎日新聞
幻のピアニストが初来日!!
はじめての日本に到着、関係者や徹夜で並んで切符を買った人たちはまさかの「キャンセル」に怯えていました。やはりキャンセルは5度ありました。弾いた日もアンコールなし。プログラムの曲に全力をかけるため、ということでした。ヨーロッパでは「キャンセルが怖くて切符が買えるか!」というファンの意気込みは凄いものでした。もちろん日本でもそうです。入場料は1000円でした。

私は淀屋橋の地下鉄の駅前で徹夜で並び、やっと買えた切符を大切にバッグに入れて寄り道せずに帰りました。並んだのは12月の寒い日でした。

下記のサインはリサイタルの会場に展示するためにリヒテルに頼んで書いてもらったサインらしいです。

ゆS4043【クラシック演奏家直筆サイン色紙】スヴャトスラフ・リヒテル ピアニスト 珍しいカタカナ入 24.2cm×27.2cmの落札情報詳細 ...



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