ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

オペラのアリア名曲 名演奏でご紹介

2013年08月24日 | オペラ

よく耳にすることの多いプッチーニの『ジャンニ・スキッキ』から「私のお父さん」
ソプラノのアントニエッタ・ステッラが歌います。 ステッラごく若き日の録音ですね。

フィレンツェの裕福なスキッキ家の娘、ラウレッタは恋人との結婚を父親に了承してもらおうと「もし、反対したらアルノ河に身を投げます」
と父親を脅します。子煩悩なスキッキは困り果てます。これはハッピーエンド。





古代のハニートラップ事件?  旧約聖書にあるのですよ。それがこの物語です。
英雄サムソンは絶世の美女で今でいう「工作員」にまんまとひっかかって「神通力」を失います。
妖艶なる傾城傾国の美女、デリラがサムソンを誘惑するアリア「君が声にわが心は開く」を、ロシアの至宝、エレーナ・オブラスツオーヴァが歌います。この役はドラマティックなメッツオ・ソプラノが得意としてきた有名な曲です。
このyoutubeはオブラスツオーヴァの来日公演から。
指揮は今は亡き森正先生です。





では極めつけのプッチーニ『トスカ』から。マリア・カラスのトスカ。ジョージ・ロンドンの悪漢スカルピア男爵、ふたりとも実在の人物で
トスカはソプラノ歌手でした。
この物語でのイタリアは分割され、国内は大混乱していました。
政治犯にされ、捕えられた恋人の画家、カヴァラドッシを釈放してほしいと願いますが、果たせず、最後はスカルピアを殺してしまうのですが。

これはアメリカのテレビ番組「エド・サリバンショー」のものです。
カラスは名舞台女優のように、心理表現や演技は天性のもの、ただアップになると・・・。




では最後に、ドラマティックなテノーレ、マリオ・デル・モナコの歌うプッチーニ『マノン・レスコー』から「私は狂人ではありません」
をお聴きください。
美しいマノンに魅せられ、マノンが罪人として新大陸アメリカに護送されようとするとき、青年デ・グリューは、役人に自分も一緒に
アメリカに行く、と言います。驚く周囲に「私は狂人じゃない」と・・・この歌い方は「肺腑をえぐる」とも評された名唱です。



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洪水お見舞いを (rimrom789)
2013-08-25 21:58:42
ベッラ様
大阪は大変な雨とか。
学生時代大阪の祖母宅に4年間居ましたが丁度その場所=豊中が大雨とかでさっき親戚に電話を。
一応大丈夫って事で安心しましたが、ベッラさん宅は如何ですか。


「私のお父さん」
本当に可憐ですね、続けて3回聞きました。父親に取ってこんな最強の脅迫文句はww

モナコ氏、本当に慟哭しているかの如く、熱唱されてる。

ベッラさんに多くの名唱を紹介頂いてますが最近カラオケに同伴する時の苦痛が半端無いです。

本人はバリバリ歌唱名人と信じ込んで歌い上げるのですが、うっとり聞き惚れるテクの持ち主なんて其処ら辺に居る訳も無く・・・ひたすら修行ですww。

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私のところはなんとか・・・ (rimrom789さまへ  ベッラ)
2013-08-25 23:41:15
ありがとうございます。
すごい雨でした。
今日は青山繁晴さんの講演会に抽選で当たって
行ってきました。
別にエントリしています。
帰宅したら疲れ果てて・・・
ワーグナーを聴いていました。
よけいに疲れた・・・。

私、ずっと前ですが、友人たちと中華料理屋でお食事会があって、カラオケ歌ったらコンセントを抜かれたのです。
でも、料理人から他のお客さんまで聴きに来られましたよ。それは恥ずかしくも嬉しかったです。
歌った曲は「長崎の鐘」です。
私、カラオケで歌える曲があまりないので。
シャンソンとかだったらなんとか
なるのですが。
カラオケは調が低くてソプラノの私は困るのです。
あれから行っていません。
返信する
このページは名アリアの洪水だ (うみぼうず)
2013-09-02 23:27:10
久しくお邪魔していませんでしたが、こんな贅沢なページがあったなんて!どれも堪能しました。

ステッラは相変わらずの美声ですが、やや感情が先走ってるかな。だが、何よりも、若き日の写真の美しいこと!それに比べると、カラスは…ドラマ仕立てのトスカもよいですが、これは舞台映像として引いて見たほうがよかったかも。

この中で、なんと言ってもよかったのは、オブラスツォーヴァでした。カヴァレリア・ルスティカーナの映像で親しんだ方でしたが、貫禄と、深みのある声!私、単純なので、女性から誘惑されるのなら、ソプラノではなく、このメッゾの声に限る!などと幼稚なことを考えてしまいましたww。
返信する
名曲名演奏ですね。 (うみぼうずさまへ  ベッラ)
2013-09-03 00:06:43
ステッラは20代の時の歌でしょう。
新人だったころです。この曲は有名ですね。

カラスはアップになると年齢が・・・。
でも演技力や歌詞におけるドラマ性は天性のものです。
舞台のもあるのですよ。

オブラスツオーヴァはこのような官能的な役にピッタリの
声です。
音色の変化や歌いまわしに説得力と魅力があります。
ロシアオペラでも「ホヴァンシチナ」のマルファや
「ボリス・ゴトゥノフ」のマリーナのようなアクの強い役は
特筆すべき出来です。

うみぼうすざまの「メッツオ・ソプラノに誘惑されたい」って
理解できます。
といいますのはソプラノは純粋で清純、「トスカ」のような
激しい性格でも、根は純真です。嫉妬深いだけです。

メッツオ・ソプラノはソプラノと対比的な役柄になります。
性格が強く、政略にもたけており、ドラマを動かせます。
また素敵なオペラをUPしましょう。
ありがとうございます。
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