★ イル・モンド ~世界に、の意。
CARLO BERGONZI SINGS " IL MONDO "
★ 「真正のヴェルディ歌手」ヴェルディを歌って右に出る者はいないほどの崇高な歌を歌った名歌手、
カルロ・ベルゴンツイが歌うカンツォーネ。
梅雨でジメジメしていますが、心は青空で・・・少し「ヤセガマン」の心情です。
ベルゴンツイの思い出・・・N女史は「ベルゴンツイのところに勉強に行きましょう」って声をかけてくださった。
もう昔のことですが、カルロ・ベルゴンツイの引退コンサート、素晴らしかった!!
当時ベルゴンツイは80歳近い年齢でしたが、声の衰えもなくより輝かしい音楽的表現に深い感動を受けました。
ベルゴンツイ夫人の隣の席で聴くという栄光は今でも忘れられません。
夫人は長年ご主人を支えられてきた思い出が一気に心に迫ったのか、涙ぐんでいらっしゃいました。
ベルゴンツイは第二次大戦の時、イタリア軍兵士でしたが戦場で高熱に苦しみ、捕虜になってしまったそうです。
チーズ職人の息子として育ち朝4時からチーズ作り、音楽の勉強は音叉を頼りに音程をとり、ほとんど独学だったといいます。
フランコ・コレッリの親友でもあり良きライヴァルでした。
端正な表現、誇り高い声で歌われるヴェルディの数々のオペラはその正統的なベルカントにおいて、バリトンのカップッチッリと双璧でした。
(「西村眞悟の時事通信」のエントリの下に書いた私の文を転記)http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/4faf938e565c32ce257459fa51b9dec0
Carlo Bergonzi - Tecnica vocale - How to sing
気持ちが乗っているのだろうと思います。
呼吸と気持ちと喉、心技一体の世界なのでしょうね。
私は、声楽は素人、歌うのは下手ですが、これぞ藝術です。
媚びなど全くない「真摯な声」です。
基礎基本を何年も勉強し積み重ねてきた歌です。
声楽は建築のように声を組み立てるところがあり、
しかもやっかいなことに人間が楽器なので、思うように
ならないのです。
仰るように「心技一体」そのものですね。