ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

世界最高峰のチェリスト、ロストロポーヴィッチ、ベルリンの壁の前で弾く

2010年09月10日 | 芸術
Rostropovich cello performance in front of the Berlin Wall

最近亡くなったロストロポーヴィッチの貴重なフィルムである。
彼は、作家ソルジェニーツインをかくまったことで、当時のソ連から国外追放され、ソ連崩壊後、名誉回復された。

平和を愛する偉大なチェリスト、ロストロポーヴィッチがこんなところに?
驚くにはあたらない。
彼は日本でもトラックに乗って、村のお寺で無料コンサートを開いたり、阪神大震災でもコンサートを開き、人々を勇気付けた。

私は何度も彼のコンサートに行った。
特にドヴォルザークの「チェロ協奏曲」は忘れられない。
アンコールの「トロイメライ」など、拍手もしばし忘れ、我を忘れるほど感動した。

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2 コメント

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Unknown (モナコ命)
2010-09-12 22:10:27
ロストロポーヴィチ。カザルスとは別の意味で空前絶後のチェリストでした。彼ほど音楽的にも政治的にも大きな活動をした人物はいないと言えます。残念ながら生演奏を聴く機会は私にはありませんでした。最初にワルクチをいうとしたら、若い時代のロストロポーヴィチのほうが音楽的水準が高かったといえます。特に顕著なのがカンタービレ様がご紹介のバッハの無伴奏。ソビエト時代(ああ!なんという時代!)の方が誠実な演奏を聴かせてくれました。晩年のCD2枚で売り出された全曲盤は「あ、あー。。。」という内容でした。なぜ、こんなに手を抜く演奏を彼ほどの演奏家がよしとしたのか謎です。
この画像のベルリンの壁の前での演奏!若かった私は衝撃を受けた記憶があります。こんな音響がデッドな屋外でも、それを苦ともせずバッハを弾いて壁崩壊の喜びをチェロで表現したロストロポーヴィチ。無伴奏の一番おいしいところをおしげもなく無料で演奏した彼の自由に対する激しい思い!熱意とか情熱とかという言葉では言い尽くせなかった自由への渇望を、TVを通じて痛いくらい、まるで映画でもみるような思いでこの場面を見ていました。
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なるほど厳しい時代のほうがよい演奏! (ベッラ・カンタービレ モナコ命様)
2010-09-13 04:18:15
よくわかります。彼は晩年はテクニックが衰えて「あれ?」と思うことがありました。
ただアンコールなどでは歌わせ方がさすが、もうホロっときました。
またカラヤンと同じく暗譜主義ですが、バッハなど終わりがわからなくなって堂々巡りしていたこともありました。夫人のピアノ伴奏も引き受け、暗譜なのにはビックリでした。
それより、彼はプロコフィエフのピアノ協奏曲をリヒテルが世界初演の時、急病でキャンセルになったので代役として出演してしまったそうですよ。指揮・ピアノ・チェロ、と天才でした。日本ではいろいろ楽しいエピソードいっぱいです。「ガリーナ自伝」はすごい本です。
古本屋で買いました。ソ連時代、驚きました。
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