ニュースで大阪府橋下知事の発言、「施設問題」です。
『識者や学者が「残せ残せ」と言うのではなくて、本当に一般の子供達や880万人の府民が「これは絶対必要だ」と言うのか見極めたいと思う』
一見、民主的発言に思えますが、本当のところはどうなのでしょうか。
一般の子供達や府民にそのことの知識があるのかどうか、本気でそう思っているとしたら、かなり無責任で危険な発言に思います。
文化大革命で価値ある文化財を破壊した人々は、ある種の正義感で行動したと思います。
その当時の政治家はどういう価値観を持ってそれを指導したのでしょうか。
また敦煌の仏教美術を損なったのも、その価値を知らされていない庶民や駐屯中のロシア兵がそれらの洞窟の中で「煮炊き」していた、という悲しい事実もあります。
日本でも明治初期、古美術や貴重な書物を塵芥として扱っていたのも何も知らない庶民でした。かろうじてそれを修復し、今、国民はその優れた芸術を鑑賞できるのは、当時の識者であり学者の岡倉天心とその弟子、また天心の意見をとりあげた伊藤博文でした。
そのころの明治政府は豊かだったでしょうか。伊藤博文が天心の意見に耳を傾けたのは、彼の「幅の広い柔軟な考えと文化への畏敬が基本にあったこと」でしょう。
ただ、今はマスコミで有名タレントやキャスターが威圧的に「橋下絶対支持」を前面に出し、ヒステリックにそれを信奉する人もいます。
反論するにはかなりの勇気がいることでしょう。
金銭に置き換えて解決することと、そうでないもの「不易」があるのです。
経済的に大変な問題を抱えていることはみんなが知っています。
識者や学者の意見を謙虚にきくことは、将来の目にみえないリスクを考えることにもなります。是非、硬直した発言は控えていただきたいものです。
『識者や学者が「残せ残せ」と言うのではなくて、本当に一般の子供達や880万人の府民が「これは絶対必要だ」と言うのか見極めたいと思う』
一見、民主的発言に思えますが、本当のところはどうなのでしょうか。
一般の子供達や府民にそのことの知識があるのかどうか、本気でそう思っているとしたら、かなり無責任で危険な発言に思います。
文化大革命で価値ある文化財を破壊した人々は、ある種の正義感で行動したと思います。
その当時の政治家はどういう価値観を持ってそれを指導したのでしょうか。
また敦煌の仏教美術を損なったのも、その価値を知らされていない庶民や駐屯中のロシア兵がそれらの洞窟の中で「煮炊き」していた、という悲しい事実もあります。
日本でも明治初期、古美術や貴重な書物を塵芥として扱っていたのも何も知らない庶民でした。かろうじてそれを修復し、今、国民はその優れた芸術を鑑賞できるのは、当時の識者であり学者の岡倉天心とその弟子、また天心の意見をとりあげた伊藤博文でした。
そのころの明治政府は豊かだったでしょうか。伊藤博文が天心の意見に耳を傾けたのは、彼の「幅の広い柔軟な考えと文化への畏敬が基本にあったこと」でしょう。
ただ、今はマスコミで有名タレントやキャスターが威圧的に「橋下絶対支持」を前面に出し、ヒステリックにそれを信奉する人もいます。
反論するにはかなりの勇気がいることでしょう。
金銭に置き換えて解決することと、そうでないもの「不易」があるのです。
経済的に大変な問題を抱えていることはみんなが知っています。
識者や学者の意見を謙虚にきくことは、将来の目にみえないリスクを考えることにもなります。是非、硬直した発言は控えていただきたいものです。