その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

3年ぶりのイギリス訪問 (11) 最終回 《美術館いろいろ》

2015-09-11 23:19:52 | 旅行 海外
 だらだらと書いてきたイギリス旅行記も今回が最後です。余り珍しくないところばかりではありますが、訪れた美術館/博物館を記録用に。

【テート・ブリテン】
 イギリス美術の殿堂はやっぱり行かねばならないところ。トラファルガー広場界隈の美術館よりずっと空いているので、落ち着いて鑑賞できます。



 改めて、ここのラファエロ前派コレクションの凄さを再認識しました。日本にも来た「ラファエル前派展」がまだワールドツアー中だと、目玉作品も少ないのではないかと恐れていましたが、ミレイの「オフェーリア」を初めとする主要作品は全て鑑賞可能という嬉しさ一杯。


《この大部屋一面にラファエル前派》

 ワッツ「希望」、ウォーターハウスの「シャーロットの乙女」、ミレイ「マリアーナ」など好きな絵がそろい踏み。展示作品が頻繁に変わるテートブリテンで、ここまで好きな作品がそろい踏みしてくれたのは珍しい体験です。ターナー・コレクションや、日本で行われた個展で好きになったベーコンなどの作品も見られて大満足。


《ウォーターハウス「シャーロットの乙女」》


《ワッツ「希望」:この絵がなぜ希望なのかよくわかりませんが・・・》

【大英博物館】
 トラファルガー界隈の美術館の混み方に恐れをなして、自重していた大英博物館でしたが、自称「大英博物館フリーク」としてはロンドンに来たらやはり行かねばならないところ。帰国便が夕方出発なので、最終日の朝一番に突撃。さすがにまだ空いてましたが、博物館前には金属製の誘導フェンスが設置してあったので、きっと午後になると、そのフェンスに沿って並ぶ必要があるのかもしれません。






 大好きなアッシリアのレリーフを覗いたら、部分部分が貸し出し中で、ところどころが欠落していて全体を見ることができずかなりがっかり。追い打ちをかけたのがメキシコ室。「双頭の蛇」を見たかったのに、何と部屋自体が閉鎖中。ダブルパンチでした。



 それでも、大英博物館には見切れないほどのお宝揃いですから、ギリシャ彫刻やローマの遺品を中心にぶらぶらと2時間弱楽しみました。


【ウォレス美術館】

 最終日の昼食後、まだ2時間は時間があるいうことで、近場のウォレス美術館へ。セルフリッジデパートの裏という好立地にありながら、この邸宅美術館の落ち着いた雰囲気は以前から大好きです。絵はフランスロココ調のものが多く、必ずしも私の趣味ではないのですが、場の雰囲気に誘われます。久しぶりにハルスの「笑う騎士」とも再会しました。


《在住時はこの部屋で開催されたカクテルパーティに参加させて頂いたことも。右手前に「笑う騎士」》


 現地6泊(ロンドン5泊、コッツウォルズ1泊)のイギリス再訪は、思いのほかせわしくて、ダリッチ美術館、ケンウッドハウス、デザイン美術館など行きたかったけど、行けなかったところがいくつも残ってしまいました。それでも、久しぶりに前の職場の同僚たちにも会えたし、ロンドンのブログ仲間の皆さんとも旧交を温めることができたのは、訪れたスポット以上に有意義なものでした。超充実の夏休みにしてくれたイギリスに大感謝。今度行けるのはいつになるでしょうか?
コメント (4)
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