N響4月演奏会、第2弾。昨年10月に続いてパパ鈴木が指揮台に上って、ハイドン、モーツァルト、シューマンのプログラム。定期演奏会と違って各回、席を選ぶのは面倒ではあるけども、いろんな席が試せて楽しいです。最近は、ステージ横や後ろの席が、お手頃価格な上に、音がダイレクトに感じられてお気に入りです。
今回の圧巻は、吉井瑞穂さん独奏によるモーツァルトのオーボエ協奏曲。マーラー室内管弦楽団の来日時やN響のゲスト奏者として聴いたことがありますが、ソロは初めて。20分ちょっとの短めの曲ですが、吉井さんのオーボエが圧巻。余計なアクセントや装飾なく、音のそのものが端正で、清々しい。そして、透明感の中に、とっても優しさが籠っているデリケートな音色。うっとりと、ほろ酔い気分で夢心地の時間でした。
LB席だと指揮者の表情、指揮ぶりを見ながら演奏を楽しめるのが良いですね。1曲目のハイドンの交響曲は、アクセントの利かせ方が楽しい。そして、後半のシューマン交響曲1番は、畳みかけるような一気呵成の勢い。パパ鈴木は本曲の指揮は初めてということですが、全然そんな感じはしません。唸り声なのか、鼻息なのかよくわかりませんが、合間でパパさんの気合も聴こえてきます。春の突風のような演奏を楽しみました。
エントランスでは、秋からの来シーズン定期プログラムのチラシが配布されていました。豪華指揮陣の中には鈴木ジュニア入っています。これからも親子でN響を盛り上げて欲しいです。
NHK交響楽団 4⽉公演 東京芸術劇場
2021年4月16日(金)開場 5:00pm 開演 6:00pm
東京芸術劇場 コンサートホール
ハイドン/交響曲 第95番 ハ短調 Hob. I-95
モーツァルト/オーボエ協奏曲 ハ長調 K. 314
シューマン/交響曲 第1番 変ロ長調 作品38「春」
指揮:鈴木雅明
オーボエ:吉井瑞穂
NHK Symphony Orchestra April Concerts at Tokyo Metropolitan Theatre
Friday, April 16, 2021 6:00p.m. (doors open at 5:00p.m.)
Tokyo Metropolitan Theatre
Haydn / Symphony No. 95 C Minor Hob. I-95
Mozart / Oboe Concerto C Major K. 314
Schumann / Symphony No. 1 B-flat Major Op. 38 "Frühling"