その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

広瀬 和生 (著), 橘 蓮二 (写真)ほか『生らくごのススメ! 東京版』小学館、2021

2021-04-08 07:30:07 | 

先日、地元のホールで、数十年ぶりに生・落語を聴いた。歯切れ良い話しっぷり、想像力を刺激する豊かな話芸、顔を含めた上半身をフル動員した表現などなど、楽しさ一杯である。2時間余りの公演は時間が経つのを忘れるほどだった。落語ってこんなに面白かったっけ?

本書は、会場のショップで売ってて、ガイドブックとして使えそうだったので買ってみた。今、活躍する名人から若手まで60人ほどの落語家の紹介を軸に、落語の楽しみ方を紹介した入門本である。

顔や名前に覚えはあっても、個々の落語家の特徴や「売り」を知らない私にはうってつけの一冊であった。これほどまでに落語家の個性って異なっているのかと感心する。同時に、次はどの落語家さんを聴いてみようかと前のめりにもなる。

ふんだんに写真を使ったガイド本なので誰にでも手軽に読める。落語に興味はあるが、どこに誰を聴けばいいのかよく分からない人にはうってつけの1冊目になるであろう。さあ、次は誰を聞こうかな。

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