先日、地元のホールで、数十年ぶりに生・落語を聴いた。歯切れ良い話しっぷり、想像力を刺激する豊かな話芸、顔を含めた上半身をフル動員した表現などなど、楽しさ一杯である。2時間余りの公演は時間が経つのを忘れるほどだった。落語ってこんなに面白かったっけ?
本書は、会場のショップで売ってて、ガイドブックとして使えそうだったので買ってみた。今、活躍する名人から若手まで60人ほどの落語家の紹介を軸に、落語の楽しみ方を紹介した入門本である。
顔や名前に覚えはあっても、個々の落語家の特徴や「売り」を知らない私にはうってつけの一冊であった。これほどまでに落語家の個性って異なっているのかと感心する。同時に、次はどの落語家さんを聴いてみようかと前のめりにもなる。
ふんだんに写真を使ったガイド本なので誰にでも手軽に読める。落語に興味はあるが、どこに誰を聴けばいいのかよく分からない人にはうってつけの1冊目になるであろう。さあ、次は誰を聞こうかな。