その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

朝のぶら歩き 春の大阪中之島近辺

2022-04-08 07:31:52 | 日記 (2012.8~)

年度初めの出張で大阪へ。朝方の1時間弱を使って、宿を取った中之島エリア周辺を散歩。土地勘が無い中、適当なブラ歩きです。

朝日に照らされながら、ゆったりと流れる堂島川べりを歩きます。いよいよ本格的な春を感じる空気が気持ちいい。


〈堂島川〉

歩いていると奇妙な猫のオブジェを発見。近日オープンする大阪中之島美術館でした。9日から「開館記念特別展 モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」が開催予定です。行きたいなあ~。美術館の裏には大阪市立博物館。ミュージアムエリアになっているですね。


〈シップス・キャット 作ヤノベケンジ〉

橋を渡って堂島側に渡すと、碑を発見。維新期に大阪を中心に活躍した実業家五代友厚ゆかりの石碑でした。五代友厚が設立した染料の藍の製造工場朝陽館の跡地とのことです。



江戸時代には、この辺りの川沿いに各藩の蔵屋敷が置かれたとか。当時と川の様子が同じかどうかはわかりませんが、この川を下ればすぐに大阪湾であることを考えれば、米を初め日本全国から産物が集まってきたというのも納得です。当時の活気ある人々や川べりの姿が目に浮かびます。

更に歩くと、福沢諭吉の生誕の地の石碑に遭遇。中津藩士であることや大阪の適塾で学んでいたことは知っていましたが、大阪生まれとは知らなかった。中津藩の藩邸がここにあったのですね。

再び中之島に戻り、反対側の土佐堀川へ。特に特徴のない川ですが、川を通してこのエリアを眺めると、再開発が進むこのエリアが新旧入り混じった姿が伺われ興味深いです。


〈土佐堀川〉

小1時間のちょっとした散歩でしたが、こういう色んな偶然の発見や学びがあるのはリアルな移動(旅)があってこそですね。何でもオンラインでできるだろうというのが今の風潮ですが、リアルの意外性こそ日々の楽しみだよなあ、と改めて感じた時間でした。

コメント (2)
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