その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響  4月C定期、クリストフ・エッシェンバッハ、マーラー 交響曲第5番

2022-04-22 07:30:52 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

エッシェンバッハさんの第2弾はマーラー交響曲 第5番の一本勝負。

ステージに漲う楽員さんの気合が、最初から最後まで緊張感一杯に持続した素晴らしい演奏でした。生で何回も聴いた曲ではありませんが、心打たれました。

菊本さんのトランペット・ソロや今井さんのホルンが芸劇のホールの隅々までに響き、反響する。きっと吹いている人も気持ちいいでしょうが、聴く方も爽快です。弦の厚みと切れが両立したアンサンブルも圧巻。3階席からもぐっと引き込まれます。

第4楽章のアダージェットはハープの響きも含めて実に美しい至高の音楽。いつまでも聴き続けたかった。そして最終楽章のフィナーレに向けた盛り上がりも圧巻。70分以上をかけてこの曲を聴き終わると、「マーラー聴いた~」という充実感が半端ない。

聴衆からは当然の大拍手。長野に行かねばならないので、呼び出し2回で失礼させていただきました。エッシェンバッハさん、是非また来日ください。

 

第1955回 定期公演 池袋Cプログラム

2022年4月16日(土)開演 2:00pm(休憩なし)
東京芸術劇場 コンサートホール

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

マーラー/交響曲 第5番 嬰ハ短調

No. 1955 Subscription (Ikebukuro Program C)
Saturday, April 16, 2022 2:00p.m.
Tokyo Metropolitan Theatre

Christoph Eschenbach, conductor

Mahler / Symphony No. 5 C-sharp Minor

 

 

 

 

 

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