エッシェンバッハさんの第2弾はマーラー交響曲 第5番の一本勝負。
ステージに漲う楽員さんの気合が、最初から最後まで緊張感一杯に持続した素晴らしい演奏でした。生で何回も聴いた曲ではありませんが、心打たれました。
菊本さんのトランペット・ソロや今井さんのホルンが芸劇のホールの隅々までに響き、反響する。きっと吹いている人も気持ちいいでしょうが、聴く方も爽快です。弦の厚みと切れが両立したアンサンブルも圧巻。3階席からもぐっと引き込まれます。
第4楽章のアダージェットはハープの響きも含めて実に美しい至高の音楽。いつまでも聴き続けたかった。そして最終楽章のフィナーレに向けた盛り上がりも圧巻。70分以上をかけてこの曲を聴き終わると、「マーラー聴いた~」という充実感が半端ない。
聴衆からは当然の大拍手。長野に行かねばならないので、呼び出し2回で失礼させていただきました。エッシェンバッハさん、是非また来日ください。
第1955回 定期公演 池袋Cプログラム
2022年4月16日(土)開演 2:00pm(休憩なし)
東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
マーラー/交響曲 第5番 嬰ハ短調
No. 1955 Subscription (Ikebukuro Program C)
Saturday, April 16, 2022 2:00p.m.
Tokyo Metropolitan Theatre
Christoph Eschenbach, conductor
Mahler / Symphony No. 5 C-sharp Minor