その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

水戸4時間プチ観光 ~日本酒イベント・茨城歴史館・偕楽園・てんまさ~

2022-11-05 08:04:46 | 旅行 日本

水戸黄門漫遊マラソンの出走に合わせ、前日の昼下がりに水戸入りし、4時間ほどの水戸観光を楽しみました。


<特急ひたちで東京から1時間ちょっとで水戸に到着>


<途中の車窓から。秋真っただ中の常陸路です>

【茨城地酒飲み比べ】
改札を出るや、駅前のペデストリアンデッキで、ステージとテントが設置され、ご当地歌手やアイドル(?)の歌声が響く楽しい雰囲気。テントでは、茨城県の地酒を集めた飲み比べ会が開催されていました。どんなお酒があるのか検分したところ、旅行雑誌での紹介記事を読んだことある笠間市磯蔵酒造の「稲里 純米酒」を発見。明日のレースを前に「飲むべきか飲まざるべきか」、悩んだあげく1杯だけ頂きました。なめらかな口当たりに、ほんのりとお米の甘さが感じられる美味しいお酒でございました。


<水戸黄門と助さん・格さんの銅像の前に特設ステージ>


〈頂いた稲里純米 左から2本目〉

 

【茨城歴史館】
ホテルにチェックインし荷物を置いて、路線バスに乗って茨城歴史館へ。5年ぶりの再訪です。ちょうど開催中の秋の特別展「知の大冒険 -東洋文庫 名品の煌めき-」目当てです。

広く静かな敷地に、葉が黄色に変わりつつある銀杏の木が多く植えられていて、人気の少ない大学キャンパスのようで落ち着きます。丁度、傾き始めた秋の日差しが、葉を照らし、木全体が黄金色に輝いていました。見事な自然の演出に息をのみます。

 

 


<移設された昔の水海道中学校>

特別展は、東洋文庫の収集品から選りすぐった東洋の歴史的史料を展示したものです。個人的に印象的だったのは、中国・清の時代の科挙の最終試験である殿試の答案である「殿試策」。美しい楷書体が整然と記載された答案に見入ってしまいました。そのほかにも、清の儀礼マニュアルとも言える「檀廟祭祀節次」。浅田次郎氏の『蒼穹の昴』シリーズの紫禁城内が思い起されます。また、江戸時代の有名な医学者 大槻玄沢の「重訂解体新書」「蘭学階梯」、シーボルトの「日本植物誌」や「日本動物誌」ら、精緻な描かれた絵図が驚くほど丁寧です。


【偕楽園】
日も暮れ始めた4時半頃に、博物館を出て隣接する偕楽園に足を延ばしました。梅の時期でもなく、名物の徳川斉昭が建てた邸宅 好文亭も閉館してしまっていたので、特に見ものもないのですが、黄昏の庭園をぶらぶらと散歩。丘の上に立っていることもあり、明日湖畔を走る千波湖をぼんやり眺めつつ、一人の旅情に暫し浸りました。


<竹林>


【地元居酒屋 てんまさ】
水戸勤務経験のある職場の同僚のおススメで、夜は駅前の居酒屋「てんまさ」で軽く一杯。明日の英気を養います。お酒は精一杯自制して、茨城県笠間市の「郷の誉 純米吟醸」を一合だけ頂きました。お刺身との日本酒の組み合わせはたまりません。あんこうの唐揚げや焼き鳥なども食し、最後にマラソンに向けたカーボローディングとしておにぎり1人前(2個)。大満足です。

マラソン大会参加にあわせたプチ観光。とっても楽しいです。

2022年10月29日

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする