その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

空いている京都!:東寺

2018-10-05 06:30:00 | 旅行 日本
 京都シリーズも最終回。今回の京都観光のメインは実は東寺でした。駅の近くにありながら、まだ未踏の地であったのと、昨年、空海や密教美術関連の本を少し読んだ中で、まさに東寺こそが曼荼羅芸術の聖地であることを知ったためです。(きっと、知識としてはあったのだろうけど、自分のアンテナには全く引っかかってなかったんですね。)その念願の東寺に。

 東寺の前に、チェックアウトしたホテルから京都駅に向かう途中に見かけたレトロな建物。大学のキャンパスのようですが、どこだろうと思ってちょっと立ち寄ってみたら、なんと龍谷大学でした。その洒落た佇まいに思わずシャッターを。





 京都駅のロッカーに荷物を預け、東寺に。別名、教王護国寺。嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜されたお寺であり、真言宗全体の総本山であります。まずは、金堂へ。優しい表情の薬師如来像にその右左に日光菩薩と月光(がっこう)菩薩。自然と胸打つものが感じられます。これがオーラというものなのでしょう。


《金堂》


《中は撮影禁止なので、Wikiから拝借。薬師如来像》

 続いて隣の講堂へ。ここには真言密教の大日如来が安置されています。図面で見る曼荼羅が彫像によって、立体的に安置されている講堂は、まさに密教の聖地中の聖地と言えます。



 講堂を出ると、東寺のランドマークである五重塔へ。今まで見た五重塔の中でも群を抜いて大きいと思ったら、後で解説を読んだら、それもそのはず日本一の五重塔とのことでした。





 東寺の後、セット券でついていた当時に隣接している東寺塔頭 観智院なるとことに足を運びました。全く予備知識なしに訪れたのですが、ダイナミックな曼荼羅彫像たちが林立する東寺とは全く異なる落ち着いたお屋敷で、趣の異なった雰囲気を楽しめました。


《観智院》

 夕方からN響定演があるのでお昼前に切り上げ東京へ。数か所の京都観光でしたが、想定外に空いていて、落ち着いた京都を十二分に楽しむことができ、大満足でした。

 2018年9月16日

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