久方ぶりの渋谷らくご参戦。夜の予定が空いて、サントリーへ日フィル/カーチュン・ウォンのマーラー9番を聴きに行くか、渋谷で落語を聞くか、両極端な選択肢で結構迷ったが、笑いを取って渋谷へ。
前半戦は2つ目さんによる新作、後半戦は真打による古典、と新旧合わせたバライティに富んだプログラムとなり、とっても充実の金曜の夜となった。
信楽さんは、「落語選手権」以来。あの時も聴いた「変身」も含 めて2本。本人も言っていたが、今一つ歯切れ良くなく、コンディションよくなかったよう。
談吉さんは初めて。これまた新作だが時代設定は不明な、鶴の恩返し的な蝦女性を巡る人情噺。動作を交えた話しっぷりぐっと惹きつけられる。
百栄さんは久しぶり。独特の、まったりした間だが、さすが真打ち。前半たっぷり15分使ったまくら(NHKアナウンサのインタビュー今・昔)と後半は道具屋。
トリの菊之丞さんは1年前に浅草で一度聴いて以来。改めて、柔らかく美しい話口と所作には見とれてしまう。洗練された名人芸を感じる。
終了は午後10時過ぎ。ちょっと遅いが、飲んで10時になるよりはずっと良い。良い週末の始まり方である。
5月10日(金)20:00-22:00
「渋谷らくご」
柳亭信楽-警察官/変身
立川談吉-太郎お伊勢
春風亭百栄-道具屋
古今亭菊之丞-鼠穴
来場者数 57名
#シブラク