自生地に降りる昭和水門近くのゲート付近の草地に先日来アカツメクサが伸びているが、このところの暖かさで花が増え草丈も伸びて将に小春日和そのものだ。
アカツメクサは図鑑ではムラサキツメクサが正式名でカッコ内表記だ。でも花の色からは赤詰草で現在はこう呼ばれる方が一般的だ。
明治維新の頃にヨーロッパから牧草として輸入されたマメ科シャジクソウ属の多年草。属名はやや放射状に出る掌状の小葉の配列に由来し車軸草。種としてのシャジクソウのみが在来種で、後の約12種は全て帰化植物という。
鴨川べりにはニシキギ科のマユミ(真弓)が淡紅色に熟した1㎝くらいの実をいっぱいに付けていた。
そして多くの蒴果は裂けて橙赤色の種子(正確には種子を包んでいる仮種被が橙赤色という)をのぞかせていた。
真弓の名は材が白く緻密で狂いが少ない事から昔、弓を作った事に由来するという。