開けた校門を入ってすぐ左手に小さいが大きな樹がある中島小学校ふるさとの森があった。
校舎をくぐって正面の大きな校庭では15時30分だったが運動会の予行演習が行われていた。
ベニカナメモチの垣根で区切られた左側の緑化事業優良施設の表示が申し訳なさそうに立っている木立の中に入るとすぐ楷の木が実を付けていた。楷の木の表示には孔子ゆかりの学問の聖木の添え書きがあった。
カイノキ(楷の木)はウルシ科の落葉高木。ビスタチオと同属で近縁という。名は直角に枝分かれする事や小葉がきれいに揃っている事から楷書に因んでつけられたという。孔子の墓所に植えられたことから学問の聖木とされる。
ベニカナメモチは春先に紅葉し、冬に緑色となるバラ科の常緑小高木で、新芽の紅葉はアントシアニンによる。
校庭の正面には土管などを埋め込んだ小高い遊び場や砂場があり周囲は年代物の桜の木が植えられていた。その丘の麓に中島小学校開校35周年記念中島山緑化事業の看板があった。
西側には年代物のクスノキ(樟)が一列に植栽されていた。
関東ではゴールデンウィーク頃葉が一斉に入れ替わり、新葉及び葉柄が赤いのをアカグス、緑色のものをアオグスという。アオスジアゲハの食草だが、幼虫は高率で寄生バエなどに寄生されるようだが、アオスジアゲハ舞う校庭は想像するだけでも楽しい。
一番びっくりしたのは校舎の前にキンモクセイが全面的に植樹されていたことだ。これからの花の時期には教室が全て芳香天国になるのではないかと思う。日本には花付きのいい雄株しか移入されていないで実は見られないというが、一度花の時期に是非再訪したいものだ。
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