フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

黒姫高原はコスモスが終わりススキが風になびいていました

2009年10月16日 15時43分40秒 | 花の和名
黒姫高原はコスモスが終り、ケーブルなどの観光施設は12日の体育の日が最終日だったという。旅行シーズンなのにケーブルくらいは動かしてもいいだろうと思ったが、冬のスキーシーズンを控えて点検や準備があるのだという。
でも、そのお陰で余り人工的でないススキの原を散策できた。キジと出っくわしたが、互いにびっくりして、キジは慌ててススキの中に逃げ込もうとするし、私は写真を撮りそこなってしまった。

ノコンギクは終りに近かったが、名残の花がが見られ、ノハラアザミやブタナが点々と花をつけていた。蝶や蜜蜂がそれらの花の間を忙しく飛び回っていた。鮮やかな黄色のミヤコグサも見られた。


ノハラアザミの蜜を吸う蜜蜂は顔も手足も白い花粉にまみれています
ブタナはキク科の多年草、別名タンポポモドキ

ブタナ、ミヤコグサ共に通常の花期は初夏から夏にかけて。ブタナ(豚菜)は昭和初期に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物。ミヤコグサ(都草)の由来は昔京都の耳塚辺りに多かったからという。


ミヤコグサ(マメ科)、別名の黄金花、烏帽子草はそれぞれ色や形から


アキノウナギツカミが大群落を作りミゾソバが花をつけ始めました

2009年10月12日 21時39分47秒 | 花の和名
気になっていた新開の荒れ地にはアキノウナギツカミが大群生していた。少し中に入ってみたが、葉が茎を抱いているのが特徴のアキノウナギツカミだけでその他には何もないくらいの群生だった。


左下はアキノウナギツカミの葉が茎を抱いている様です

NHKの電波塔の敷地には同じタデ科のミゾソバ(溝蕎麦)が群生し始めていた。和名は花や葉が蕎麦に似て溝などの湿地に生えるからで、葉の形から牛の額(ひたい)の別名もある。タデ科の花は1花2花づつしか咲かない事が多いが、溝蕎麦は一つの花序が同時にピンクの花を咲かせている事が多く華やかだ。

さいたま市の荒川堤と水田の花に24節気に見る寒露・高茎植物は倒れ込み観察路は冠水状態でしたをアップしました。是非ご一読下さい。

土曜日の荒川河川敷は人や秋の草花がいっぱいでした

2009年10月10日 22時30分45秒 | 花の和名
治水橋からさくら草橋にかけての堤防は全域にわたってほぼ除草され、今日も一部で仕上げの作業が行われていた。そして体育の日を翌々日に控えた土曜日の荒川運動公園は賑わいを見せていた。


さいたま築堤工事が完成すると駐車場部分は土手になります

台風18号の雨で河川敷内の田圃地帯は再び水田に戻ったり土が褐色になったりで、刈取後に伸び出した稲の緑と共に潤いを取り戻していた。
カントウヨメナの白い花やイヌタデの赤い穂、キツネノマゴも小さな花をいっぱいにつけ、そしてナス科のアメリカイヌホオズキも薄紫の花を咲かせていた。


カントウヨメナは花径約3㎝、葉の鋸歯は小さい

アメリカイヌホオズキは戦後帰化したアメリカ原産の一年草。在来種のイヌホオズキとは葉の質が薄く、幾分小さな花や果実が一点から出る違いがあり、花が紫色を帯びる事が多い。


果実は熟すと黒くなります


サクラタデが花をつけ、クサギは花が咲いているようでした

2009年10月07日 14時24分37秒 | 花の和名

サクラソウ自生地にもサクラタデのシーズン到来。
サクラタデはタデ類の中でも花がきれいな種の最右翼。名の如く桜の花に似た淡紅色の花をつける。8月初めから咲いているシロバナサクラタデよりも花が大きく、平開するのが特徴だ。


サクラタデ(桜蓼)は花付きもいい

両種とも雌雄異株で、シロバナサクラタデは自生地では今日現在まで雌花は見られず、恐らくここにはない事を確信しつつある。
しかるにサクラタデは雌花が多いのだろうか。今回もまた雌しべの長い花をつけた雌株を見つけた。


3本の花柱が雄しべより長く伸びています

鴨川沿いでは相変わらずキンミズヒキが黄色の花穂をつけ、いつの間にか果実のヒッツキ虫が衣服についてくる。カラスウリが縦じまの緑の果実から黄色そして橙色と様々に熟れ始めている。

そして一番目を引くのはクサギの果実。赤い星状に開いた萼の真ん中に藍色の果実が鮮やかだ。背景の鴨川にはアオサギやチュウサギ達が一幅の絵のように佇んでいた。


まるで花が咲いているようです

さいたま市の荒川堤と水田の花マンスリーレポート27の「多くのタデ類やコブナグサの群生も見られました」をアップしました。是非ご覧ください。


自生地ではカナムグラの雌株が伸び始めていました

2009年10月04日 18時13分53秒 | 花の和名
サクラソウ自生地脇の堤防はセイタカアワダチソウで一面の黄色だった。日曜日で好天に恵まれたせいもあり駐車場は殆どいっぱいで若者たちで賑わっていた。でも、オギやヨシの伸びた自生地では2時間くらいの間誰一人会う事はなかった。

カナムグラは雌雄異株で雄株が先に伸びて花をつけ、雌株は少し遅れて伸びでくる。今回は初めて雌株が目についた。そして高くツリー状に花をつけ花粉を飛ばす態勢になっている雄株をよじ登ってそれ以上に伸びている雌株も多く見られた。カナムグラの世界も同じなのかと何となく親しみを覚えた。


高く伸びている緑色が雌株の蔓と葉と雌花です
一つだけもう赤くなっていた気の早いカナムグラの雌花

オギやヨシはますます大空高く穂をなびかせているが、アキノノゲシに加えコメナモミが独特の花をつけて大きく伸びていた。コメナモミは自生地通路の両側に密生しているユウガキクと同じキク科の一年草だ。よく似たメナモミは茎にも葉にも軟毛が密生するので区別できる。


長く伸びている5本は総苞片で黄色の頭花は舌状花と筒状花があります