フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

今年初めてミゾカクシに出会ったのは白川郷でした

2011年07月11日 15時33分53秒 | 花の和名
朝から真夏の日差しが照り付けまさに夏本番の猛暑だ。
気象庁は9日、関東甲信、北陸、九州北部が梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信では平年より12日早く、昨年より8日早い梅雨明けで7月上旬の梅雨明けは10年ぶりという。


展望台から白川郷を望む 7月9日

白川郷の合掌造り集落の中に田んぼがあった。そう広くはないが間違いなく里山の生活があった。畔にキキョウ科のミゾカクシが咲いていた。ミゾカクシ(溝隠)は別名アゼムシロ(畦筵)でともに繁殖力が強く、溝を隠すくらい、畦を覆い尽くすくらいに繁茂するのが名の由来というがナカナカそんな風景は見られなくなってしまった。


円内は花のUP、横に広がっているのが上唇で花弁は5枚

代表的民家の和田家の前の自然のままの池ではハスの花がきれいだった。
古い時代に中国から渡来した多年草の水草で、花は朝開いて一定期間で閉じ、4日目に花弁が散るという。和名は蜂巣の略で多数の雌しべが花床につき果実が付くとハチの巣のように穴が開く事からという。


暑い陽射しにも負けず開いていました


カルガモのヒナが一羽、鳴きながら泳ぎまわっていました

2011年07月06日 18時18分31秒 | 花の和名

赤羽自然観察公園に行ってきた。
保護区域がかなり広くとってあり名前通りで、どんぐりの森などの落葉の深さにはビックリだった。
水鳥の池の近くにユリ科のヤブカンゾウが咲いていた。有史前に中国から観賞用か食用として渡来したのが野生化したと言われる。
雄しべや雌しべまでが花弁化し八重になって、結実しない。花は一日花で別名忘れ草。


同じワスレグサ属の一重がノカンゾウ

池の方からピヨピヨピヨと頼りなげな声が聞こえた。よく見るとカルガモのヒナらしきが一羽だけだ。親子でいるのはよく見るが一羽は珍しい。迷子になってしまい親を呼んでいたらしいが近くには何も見えなかった。カルガモは国内の各地で普通に繁殖する唯一のカモでヒナを大事にするというが一体どうしたのだろう。


一生懸命鳴きながら泳ぎまわっていました

マメ科のコマツナギが群生し多くの淡紅色のの蝶形花を立てていた。茎が馬をつなげるほど引き抜き難いから馬繋ぎというのが一般的だが実際に繋ぐには低すぎる草本のような低木だ。


コマツナギの群生。円内は花序をUP


数少ないヤマハギの花を吸蜜するモンキチョウ


半夏生(7月2日)はタコを食べる日のポスターがありました

2011年07月02日 18時48分59秒 | 花の和名

スーパーに「半夏生はタコを食べる日」とのポスターが貼られていた。
関西地方の一部で半夏生(通常7月2日)にタコを食べる風習があるのを目ざとく商機に結び付けて半夏生をタコの日にしたようだ。


7月2日ころ葉を白くするドクダミ科のハンゲショウ

古くはこの日までに田植を終わらせるとの習慣があった事から、お米がしっかり根付いて豊作を祈る意味があったと言われる。そしてタコにはアミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれるので梅雨時にタコを食べるのは、栄養面からみても理にかなっているとも言う。
季節の移り変わりを表す七十二候と雑節が同一になった唯一の日が半夏生でもある。


サトイモ科のカラスビシャクは根から漢方薬の半夏を作る

ドクダミ科のハンゲショウはこの頃に葉を白くするので半夏生とも半化粧とも表記される。ハンゲショウの花は細い尻尾のような花序に花弁が無い小さな花しか付けないので目立つ為に葉を白くするという。


ハンゲショウの雄しべと雌しべだけの花(かなり拡大)

さいたま市の荒川堤と水田の花のHPにマンスリー・レポート27の6月分ハンゲショウとメマツヨイグサに今年初見参をUPしました。ご笑覧下さい。