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フジ月9「女神の教室~リーガル青春白書~」終了しました(ネタバレあり注意)

2023年03月22日 | ドラマレビュー
 
 北川景子主演のフジ月9ドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」終了しました。(ちなみに「女神」は「テミス」と読みます。) これはオリジナル脚本で、舞台は法科大学院。ということは、司法試験合格を目指す若者たちの青春群像劇なのですが、主演の北川景子は学生ではなく新米教官。

 まったく期待せずに見始めたので「いつでもやめてやる」と思ってたのですが、初回を結構気に入って結局最後まで見ました。かなり面白かったです。私の中で今期のドラマでは上位に来ます。

 北川景子は、エリート裁判官だったのがいきなり法科大学院の教官を命じられショックを受けますが、「人を知らなければいい法律家にはなれない」という信念のもと、同僚や教務主任との軋轢を乗り越え、試験対策のみを期待する学生からの批判にも耐え、学生も本人も法律家として人として成長していくという話でした。細かい感想は以下に記しますが、ネタバレありますのでご注意下さい。














 北川景子のキャラは、エリート裁判官ではありながら、学生への対応で悩み、迷い、壁にぶつかると部屋で大の字になってふてくされたりしますが、それでもめげることなく乗り越えていくというものでした。普通の学園ドラマの先生とは違いますが、学生相手の話し方や立ち居振る舞いはほぼ一貫してたので、かなりの覚悟で役作りに臨んだものと思います。その点評価したいと。あとは、食いしん坊という設定が微笑ましかったです。

 教官とはいえ、数学の問題を解くわけではないのでキッパリした正解というのはないわけで、学生相手にも「こういうのはどうかなぁ」「私はこう思うんだけど」などという物言いになるわけで、そこの表現の仕方、表情や言い方などはかなり好感が持てました。

 学生たちのキャラはまあそれなりという感じでしたが(失礼)、同僚の教官役の山田裕貴は面白かったです。学生を司法試験に合格させることについては凄腕のカリスマという役柄ですが、教官しかやっていないということは司法の現場を知らないわけで、そこで北川景子とはあれこれぶつかりますが、彼も彼女から影響を受けて少しずつ変わっていくというのも良かったです。まあ、そこは学園もののパターンとはいえますが。

 最終的には、主要な学生達はみな合格して現場に出ていくわけですが、最終回では合格して働いている様子があり、当然最初は苦労してるわけですがそこを描いていたのも良かったです。通常は半年後にスペシャル版でやるような内容ですが、そこまでやったのは割とスッキリした感じ。合格してめでたしめでたしで終わらなかったのは、ある意味チャレンジングかも。

 あとは、刑事役の尾上松也の起こした事件の話については評価が難しいです。学生への影響を考えると必要だったのでしょうけど、ちょっと極端な話だったような気もしますが、もしかするとあそこがキーだったのかもしれませんし。難しいですね。

 私は司法の現場のことは知らないし、ロースクールの様子も知らないので、このドラマがリアリティがあるのかどうかはわかりません。ただ「実際どうなんだろう?」という想像力をかきたてるのは意味があっただろうし、司法試験を目指して結局挫折した人もその後どんな進路があるのだろうとかも思ったりもしました。

 そんなこんなですが、かなり良いドラマだったと思います。制作陣も役者さんも評価します。面白かったです。