★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

映画「最高のともだち」

2015年07月19日 02時22分25秒 | 徒然(つれづれ)
 あのX-ファイルのデイヴィッド・ドゥカヴニーが脚本・監督のB級映画。
 You tubeで何気なく拾って観た。思いがけず佳作だった。

 デイヴィッド演ずる主人公トムの少年時代の回想録という設定。
 トムの歳の離れた友達を演じるロビン・ウィリアムズが、知恵遅れの用務員パパス役でいい味を出している。
 当時の妻ティア・レオーニを、少年時代のトムの母親役で出演させているのはご愛嬌か。
 
 映画では、少年から大人になろうとしているトムを、大人になれないパパスは必死に引き止めようとする。
 ネタバレになるので、これ以上は書かないが、この映画、何かに似ている気がした。
 
 そうだ、「小さな恋のメロディ」だ。
 トムがマーク・レスターで、彼が想いを寄せる少女メリッサがトレーシー・ハイド、トムとメリッサの恋路を邪魔するパパスがジャック・ワイルドだ。

 デイヴィッド・ドゥカヴニーは絶対に「小さな恋のメロディ」を観て、子供心に感動したのだと思う。そして、それを自作の映画のモチーフにしているのだ。オマージュといったら言い過ぎか。
 その証拠に主人公の名前がトム・ウォーショーで、「小さな恋のメロディ」のジャック・ワイルドの役名、トム・オーンショーとダブる。
 トムとパパスが二人乗りで乗り回す、前部にボックスの付いた自転車は、「小さな恋のメロディ」のラストシーンのトロッコを彷彿させる。
 教室での授業シーンや校長の説教シーンもシンクロしている。

 私のフェイバリット・ムービーのひとつを、あのモルダー捜査官も好きだったんだなあと思った次第だ。
コメント
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