1970年11月25日、高校1年だった私は、いつも通り退屈な授業を受けていた。
午前の授業が終わり、ちょうど昼食時に職員室の当たりが騒がしくなった。
三島由紀夫、自衛隊、クーデターという言葉が、どこからともなく聞こえてきた。
職員室の前には生徒の人だかりができ、テレビの中継を観ていた。
誰かが「三島由紀夫が切腹した」と叫んでいた。
三島由紀夫の名前くらいは知っていたが、それは平凡パンチやプレイボーイなどの週刊誌情報で、世界に名立たる小説家とは認識していなかった。
ボディビルやボクシングで身体を鍛え、空飛ぶ円盤や漫画に興味を示し、任侠映画を愛する、軍隊ごっこをしている、プレイボーイの風俗小説家というイメージだった。
その夜は、テレビはどのチャンネルも、そのセンセーショナルなニュースで持ちきりだった。
今みたいにインターネットもなかったので、三島由紀夫の来歴や作品を検索する術もなかった。
私は別に興味もなかったので、夜は洋楽を聴いたりギターを弾いたりしていた。
翌日、国語の教師が、どんなに偉い小説家でもあんな死に方をしたら、その作品はすべて否定される、と言ったのが印象に残っている。
現実にはそんなことはなかったのだが。
その後、一応、三島の作品を読んでみようという気になり、何冊か手に取ったが、読破したのは金閣寺だけだ。
その金閣寺も、他の作品同様、高校生には難解すぎたのか、面白味もなく、全然ピンと来なかった。
内容もほぼ忘れてしまった。
夏目漱石や芥川龍之介、太宰治などのほうが、まだわかりやすく読みやすかったし、感情移入できた。
今でも、三島は独善的、排他的に道を誤ったとしか思えない。
午前の授業が終わり、ちょうど昼食時に職員室の当たりが騒がしくなった。
三島由紀夫、自衛隊、クーデターという言葉が、どこからともなく聞こえてきた。
職員室の前には生徒の人だかりができ、テレビの中継を観ていた。
誰かが「三島由紀夫が切腹した」と叫んでいた。
三島由紀夫の名前くらいは知っていたが、それは平凡パンチやプレイボーイなどの週刊誌情報で、世界に名立たる小説家とは認識していなかった。
ボディビルやボクシングで身体を鍛え、空飛ぶ円盤や漫画に興味を示し、任侠映画を愛する、軍隊ごっこをしている、プレイボーイの風俗小説家というイメージだった。
その夜は、テレビはどのチャンネルも、そのセンセーショナルなニュースで持ちきりだった。
今みたいにインターネットもなかったので、三島由紀夫の来歴や作品を検索する術もなかった。
私は別に興味もなかったので、夜は洋楽を聴いたりギターを弾いたりしていた。
翌日、国語の教師が、どんなに偉い小説家でもあんな死に方をしたら、その作品はすべて否定される、と言ったのが印象に残っている。
現実にはそんなことはなかったのだが。
その後、一応、三島の作品を読んでみようという気になり、何冊か手に取ったが、読破したのは金閣寺だけだ。
その金閣寺も、他の作品同様、高校生には難解すぎたのか、面白味もなく、全然ピンと来なかった。
内容もほぼ忘れてしまった。
夏目漱石や芥川龍之介、太宰治などのほうが、まだわかりやすく読みやすかったし、感情移入できた。
今でも、三島は独善的、排他的に道を誤ったとしか思えない。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。