衣替えのためにタンスを開けると、革ジャンやGジャンが幅を利かすスペースの隅に、サラリーマン時代の背広やブレザーが掛かっていた。
令和世代には、背広というよりスーツと言ったほうが通りがいいかもしれないが、中高生の学生服同様、背広はサラリーマンの制服だ。
就職活動時に初めて着た背広は、当時流行りの、アラン・ドロンが宣伝するダーバンだった。
当初は着慣れない背広に肩が凝ったものだが、就職して毎日着るようになるとすぐに馴染んだ。
それとともに、学生時代が遠い過去のように感じたものだ。
タンスの背広は、クリーニングには出したので、嫌な匂いはしないが、在職中のあれやこれやの想い出が、そこはかとなく香っているようだ。
もう着ることはないだろうが、捨てるには忍びないので、まだとってある。
断捨離とは縁遠い訳だ。
ひと世代上の、ファッションに無頓着な人間だったら、普段着として着古すに違いない。
ファッションにこだわりのある私としては、そんな野暮なことはできない。
今後どうしたものだろう。
まさか、ヤフオクやメルカリに出すわけにもいかない。
たぶん、私が死んだら、家内が処分するだろうが、それまではタンスの肥しとして眠っているのだろう。
令和世代には、背広というよりスーツと言ったほうが通りがいいかもしれないが、中高生の学生服同様、背広はサラリーマンの制服だ。
就職活動時に初めて着た背広は、当時流行りの、アラン・ドロンが宣伝するダーバンだった。
当初は着慣れない背広に肩が凝ったものだが、就職して毎日着るようになるとすぐに馴染んだ。
それとともに、学生時代が遠い過去のように感じたものだ。
タンスの背広は、クリーニングには出したので、嫌な匂いはしないが、在職中のあれやこれやの想い出が、そこはかとなく香っているようだ。
もう着ることはないだろうが、捨てるには忍びないので、まだとってある。
断捨離とは縁遠い訳だ。
ひと世代上の、ファッションに無頓着な人間だったら、普段着として着古すに違いない。
ファッションにこだわりのある私としては、そんな野暮なことはできない。
今後どうしたものだろう。
まさか、ヤフオクやメルカリに出すわけにもいかない。
たぶん、私が死んだら、家内が処分するだろうが、それまではタンスの肥しとして眠っているのだろう。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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