★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

いつになれば老人になるのだろう

2023年10月19日 08時30分13秒 | 徒然(つれづれ)
 定年退職して早や5年が経つ。
 引きこもり年金生活なので、毎日が同じような日々の繰り返しで、その月日の流れの実感がわかない。
 子供の頃は永遠と思えるほど長かった5年の歳月は、今ではつい先日のように感じられる。

 来年は70歳、どんなに若作りしても、傍から見れば立派な老人かもしれない。
 正直、この歳まで生きるとは思わなかった。

 昔想像した老後は、白髪で腰の曲がった、動きの鈍い老人然とした、皺だらけのおじいちゃんだ。
 しかし、現実の私はそんな姿とはまだまだほど遠い、と自分では思っている。
 鏡に映る自分と、他人が見る自分では、どのくらいの年齢差があるのだろう。

 昔流行った『悲しき天使』という歌の一節を思い出す。
 歳とった主人公が、若い頃の行きつけのパブを覗いた時、窓ガラスに映った自身の姿にハッとする場面がある。

 " In the glass I saw a strange reflection. Was that lonely woman really me? "
  (窓ガラスに映る奇妙な影。その淋しそうな女は、ほんとうに私なの?)
 ここで言う、lonely womanには、寂しい女はもちろん、年老いた女という意味も含まれるのだろう。

 私は体力の低下は実感しているが、日常生活に支障を来たすほどでもない。
 精神年齢は、30代の頃となんら変わりはない。

 体力の低下と精神年齢がシンクロする時に、人は老人になるのだろう。
 私の場合、それはいくつになってからだろう。
 それはきっと重篤な病を得た時だろう。

 まわりの友人知人は、そんな病を得たと聞く。
 そんな彼らに、こちらから連絡するのも気が引ける今日この頃だ。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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