ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

『欧米に寝たきり老人はいない』

2015-08-05 21:25:10 | 最近読んだ本
宮本顕二、宮本礼子『欧米に寝たきり老人はいない』(中央公論新社)

気になるタイトルですね。そうですよね。
どこかで紹介されているのを見て、
絶対ぜったい読みたい!と図書館へ。

「自分で決める人生最後の医療」という
サブタイトルがついています。

本当にいないらしいです、
動けないような状態で何年も生きている寝たきり老人
(寝たきりの人はもちろんいても、何年もその状態の人はいないと)。
日本にたくさんいるのが不思議らしいです。

やっぱりここでも、
日本の常識は世界の非常識、
日本の非常識は世界の常識、
なのでしょうか。

スウェーデンでは、高齢者が食べなくなっても、
点滴や経管栄養は行わず、
食べるだけ食べ、飲めるだけ飲み、
安らかに亡くなる、
穏やかな最期だ、
という話を著者の宮本夫妻(お二人とも医師)は人から聞いて、
現地まで行って確かめてきました。。

ほかにも、アメリカ、オーストラリア、
オランダなどを訪れ、
日本のように意識もはっきりしないような高齢者が
無理やり「生かされている」
ことがないと知り、
日本はこのままでいいのかと考えるようになりました。

日本でも、何十年か前までは
家で穏やかに亡くなるのが当たり前だったはず。
いろいろな要素が絡み合って、
いつしかヘンな方向へ歩んできてしまったようです。

「人生は楽しむためにある」
「ベッドの上で点滴で生きていて、何の意味があるのか」
「楽しいとかうれしいとかがわからなくなってしまっては、
 生きていても仕方がない」
といったことを欧米ではっきり聞いてきたそうです。
楽しく生きて、死ぬときは潔く死ぬ。
分かりやすいですね。

とても興味深い話がたくさん出てきます。
どんな人にでも100%間違いなく訪れる死。
ぜひご一読ください。
コメント
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