虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

立ち往生

2015-02-05 09:22:05 | 乗り物
3日の北海道新聞の夕刊記事より。

夢のような時間だった―。
3月で引退する札幌―大阪の豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」
1日午後に札幌を出発したが積雪のため青森県内で立ち往生。
約15時間遅れて3日未明、大阪に到着した。
疲れを見せる乗客の一方、別れを惜しむファンは、異例の車中2泊に感激していた。

トワイライトエクスプレスは1月上旬にも強風で到着が約16時間遅れ、話題になったばかり。

「ドドン、ドドンと雪にぶつかるような音がして、すごい揺れた」
四国旅行のため初めて乗ったという登別市の江頭千恵さんと室蘭市の八重樫幸恵さん姉妹は、列車が止まった時の様子を興奮気味に語る。
外は真っ暗。車体は前進と後退を繰り返し、最後に大きく揺れた後、動かなくなった。
停止を伝える車内放送は朝までなかったが、午前3~4時にシャベルを持った約20人の作業員が現れ、雪かきを始めた。

車内は暖房が効き、駅弁や軽食も無料で配られ、不自由は感じなかったという。
「普段より長く乗れて得した気分。一生の思い出になった」
3日午前4時20分ごろに到着した大阪駅で、2人は顔を見合わせた。

女性の鉄道ファン「女子鉄」を自任するフリーアナウンサーの久野知美さんも念願の初乗車。
ディナーを満喫して就寝し、2日朝に目覚めるとすでに立ち往生していた。
車窓の外は背丈を超す雪。
携帯のGPS機能で、青森県の津軽湯の沢駅付近だと分かった。

その後、「動きます」のアナウンスが3回あったが動かせず、「運行の取りやめも頭によぎった」
正午前にようやく、前後2台の機関車で押して引っ張る「プッシュプル」方式で運転再開。
秋田駅で20人ほどが下車し、新幹線に乗り換えた。

「サロンカーでいろんな人と話し、食堂車でもみんな笑顔が絶えなかった。ファンがうらやむ夢のような時間を過ごせた」と話す久野さん。
午後に埼玉で仕事があり、大阪府内の実家に寄らず、新幹線でとんぼ返りだ。

一方、疲れを隠しきれない客も。
「特に娯楽があるわけでもなく、時間を持て余した」と語った別の女性は、ツアーの旅程も変更を余儀なくされ、「それでも何とか動いてよかった」と足早に近くのホテルに向かった。<了>

全般的にこのアクシデントも、好意的に捉えた乗客が多かったようです。
やはり、寝台特急で旅する人たちだなぁって、記事を読んでいて思いましたね。
こういうのもゆったり旅ならでは。
時代の流れとはいえ、この3月で廃止されてしまうのは残念です。

ps、このトワイライトエクスプレスは、来月のダイヤ変更で廃止されることが決まっています。