虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

言葉が出なかった

2015-03-30 19:57:40 | 社会
昨日は朝早くに仙台を発ち、普通列車を乗り継ぎ、東日本大震災の被災地を巡りました。

なかなか来る機会がなく、やっと来ることができた。
大袈裟ですが「日本人なら見ておかない」と。
そして何かを考え、実行するきっかけが欲しいと思っていました。

石巻線、気仙沼線、大船渡線を乗り継ぎましたが、震災被災地の範囲の広大さと津波の酷さに胸が締め付けられる想いでした。
同時に自然の驚異と人間の無力さを痛感しました。

その中でも、前を向いて進もうと頑張っている地域の人々の姿もありました。

報道などでは遅々として進まぬ復興事業と報じられていますが、尋常ならざる範囲の広さと被害の大きさ、そして各種の制約(予算、人的資源など)があり、数年で進むようなレベルではないとも感じました。
住民の方々はあまりの遅さにイライラすることも多々あると思います。
その気持ちは私も同じです。

しかし、ホントに復興するまでには少なくとも15年くらいかかるのではないでしょうか。
少しでも復興を早めるには、予算の拡充と人材の確保が必要なのは言うまでもない。
現状ではどちらも圧倒的に不足しているのは現地を見ればすぐにわかります。

もしかしたら、東京五輪関連予算を廻すべきではないか?とスポーツ関係の仕事に従事している私ですら感じたほどです。
それほどまで悲惨な状態だったし、急務の課題であると思いました。

震災から4年経ってもこの状態なのだから、直後はさぞ大変だっただろう。
それを想像しただけでもツラくなる自分がいる。

ただ、今は前に進む時だ。
それぞれ、何ができるのか?
そして(具体的に)何をするのか?

同時に、生きるって何かを真っ正面から向き合うきっかけになった1日でした。
あのような未曾有の大津波で命を終えることになった人たちの分、我々残された者が生きていく責任があると思う。

私自身、人生の折り返しを迎えたが、残りの人生をしっかり生きていくことを再確認できました。

いろいろ考えさせられたし、実際に見てみないとわからないことはたくさんあります。

そういう意味でも、被災地へ行って、現状の一端を垣間見られてよかった。
また、来て何かをしたい!
それが何らかの助けや救いになるのなら。