虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

なりたいでは「なれない」

2015-04-26 06:39:17 | スポーツ
昨年から(ある冬季競技の)次世代のアスリート育成に携わっています。

将来に向けて「オリンピックに出たい」というような、あっさりした願望ではほとんど出られないのが現実です。
それは選手のみならず家族や指導者など周りの人間も同じ想いを共有することが望まれます。

彼らは選抜された子たちなので、それなりの素養と可能性を有しています。
しかし、「(なれたら)なりたい」という薄い意識では、その願望(希望)は遠のくばかりです。
「(他人を蹴落としても)絶対になる!」という強い信念と覚悟がなくてはまったく話にならないのです。

強い信念と覚悟(決意)があれば、どんなに苦しく、ツラい練習を乗り越え(耐え)られるに違いありません。
また目標に向けたビジョン設定も明確になり、今すべきことも自ずと見えてきます。

これはスポーツ(アスリート)に限った話ではなく、どんな世界にも共通しています。
学問(受験)でも、ビジネス(事業)でも、まったく同じなのです。

強い信念と不退転の決意は人間の言動を大きく変えていきます。
成長期(思春期)はとくにその傾向が顕著に現れます。

凡人はそこまで突き詰めることができず、ある段階で諦め、自らを甘やかせてしまいます。
自らをとことん突き詰めることができる、類稀な精神力の持ち主が日頃の成果を発揮できる権利が得られるのです。

そこが先を見据える上で大きな分岐点になります。
大相撲などの昇進口上で「心技体」といわれるのは、そのようなことから来ています。
メンタルのタフな人間こそが、勝負に強い人間へと成長していくのです。

PS、勝負強い人は単なる運に左右されません。運を引き寄せるパワーも持ち合わせているのです。