「乳酸」は長らく疲労の原因(犯人)とされてきましたが、実は疲労を引き起こすのではなく、激しい運動によって傷ついた組織の回復を助ける物質であることが、最近の研究で明らかになってきました。
では今まで「乳酸」が疲労の犯人とされていましたが、真犯人は誰(何)なのでしょうか?
最近の研究では、疲労の原因は細胞内の「活性酸素」が関連していることがわかってきました。
通常、活性酸素は細胞内に存在する抗酸化物質によって除去されます。しかし、オーバーワークによって体内のエネルギー生産が多くなると、それに伴って活性酸素も多く発生し、抗酸化物質による活性酸素の除去が追い付かなくなります。
細胞内に残った活性酸素が、細胞内の様々な部分を傷つけ、細胞の機能が低下し、身体のパフォーマンスが落ちてしまうのです。これが疲労の基本的な仕組みなのです。
活性酸素は老化の原因ともされます。パワハラなどの大きなストレスや長時間労働、激しい運動によって、過度な負荷がかかり活性酸素が多く生み出されます。
必要以上のストレスは健康の大敵です。ストレスマネジメントは現代人にとって必須なのです。