息子は春に食物アレルギーの検査を受ける。
その結果を元に、進級したクラスでの給食やおやつの食材、メニューを決めていくからだ。
血液をとってから結果がでるまでの一週間、毎年のことだが、
合否結果を待つ受験生のような気持ちになる。結果は?
今年もダメだった・・・期待が大きいだけに、この先また1年の除去生活を思うと、
がっくりきてしまう。
卵、小麦、ミルク、エビ、カニ、ソバ・・・ミルクの数値は下がっていたが、
その他、すべてあがっていた。
0歳の頃、3歳頃になったら食べれるようになるかもと言われていた卵だが、
どんどんアレルギー値が高くなり、
医師の話は今では、小学校にあがるころにはともう3年のびた。
だが、3歳までは2カ月ある。
3歳になったらすぐに食べれるようにとは思っていないが、
来年の春の検査では!との思いを奮い立たせる。
出先でパン屋さんを見ると、「パンを買う」という。
自分はパンを食べることができないのは理解している。
選んだパンをトレイにのせていく、あのパンを買う、という行為が好きなのだ。
帰宅する。 「Kが、パンを食べさせてあげる」という。
いつも私にパンをちぎって食べさせてくれる。
それもこれも、息子自身、パンや卵に対する憧れの気持ちからだと思えてならない。
「おいしい?」ときく。 こんな時、涙が出そうになる。
食べることができないとわかっていても、たまに「Kもパン(卵)食べる~」
と、泣いてきかない時がある。
私はこの子がいつか食べることができるようになると信じているので、
子供にきかれた時、何の根拠もなく「大きくなったら、Kも食べれるようになるからね」などと言ってしまう。
親が信じているので、子も信じる。あきらめたように、泣きやむ。
でも、絵本を見ながら、
「しまじろう、大きくなったから、パン、食べれるようになったん?」ときく。
こういう不意の攻撃に弱い。目頭が熱くなる。
珍しく一人で絵本を読んでいると思ったら・・・
ロールパンに、ハンバーグ、目玉焼きが並んでいる食卓をしまじろうとパパとママが囲んでいるところ(絵本)
しまじろうとKはきっと同じ歳。だけど・・・
「そうだよ。だから、Kもいっぱい食べて、寝て、いっぱい遊んで、大きく強くなろうね」
信じているから・・・
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