よーく、よーく見てください。
彼の右手の人差し指を。 釣りきち三平くんでないと、できない技でしょッ?。
目線は鋭く、水中の大岩の小さな穴を注視しています。いままさに一粒のいくらを
みごとにキャスティングしたところなのです。
なにをかくそう、私の孫(5歳)なのです。かくしてないよね、すみません。
いま彼は「かじっか」、(かじか、はぜ科の淡水魚、金沢地方では本ごりとよぶ)
を釣っています。場所はないしょです。
海のはぜと同じく、簡単に釣れますから、すぐに乱獲されてしまうからです。
大繁殖するときがあり、そのときは長野ナンバーの1トンコンテナ車が仕入れに
来ます。金沢方面に持っていくと思われます。
金につられて、むきになって釣るやつが数名だがいます。その数名が1年で釣り
尽くします。
ところで三平くんは4匹釣りました。もちろんおいしく食べました。
30年前の話、私は金沢の料亭でこれを3匹1500円で食べてしまいました。
300円ぐらいだろうと思ったので、4人分注文しましたが、天の助けでした。
品切れでした。しかも3匹のうち2匹が、すごく小さかったので1500円だった
らしいです。