遠藤謙さんが幼児期からのバネ義足の採用に向けて、発信をしてくれている。
この話。
我が娘が経験した中でも、どうしようもなく悔しかったことの一つ。
こども園で、年少の頃には当たり前に運動会があり、体操教室があり、皆でわいわいと競う場面があるんだけれども。
その段階で、違和感なく皆と一緒に走り回り、競えるか。工夫したり努力したら、走るのが早くなれるか。
そのはじめとなるのが年少の頃。
そこで諦めてしまうと、後がきつい。
我が娘は、こども園のそうした行事で、走ることができず、歩くスピードが遅かったから、行進についていけず、それどころではなかった。
いつしか、走る、ということは、娘にとって遠くなり。
小児用バネ義足が普通に借りれるようになった頃には、娘は中学生になっていた。
今でも、リハビリの先生は上の娘に
「できるだけ、運動をしたほうがいいよ」と当たり前のようにいう。
それならば、問いたい。
「なぜ、年少の頃に、運動するための義足を当たり前に支給してくれなかったのか」と。
それがないと、人生が変わる。
そんなことも、小児整形外科医が認識していないから、こうなる。
一度、運動を諦め、ほかに活路を見出したものが、運動を好きになるのは、無理とは言わないがハードルが高いのである。
遠藤さんの声が、業界に届き、学会を席巻し、厚生労働省を動かしていくことを強く期待したい。