私は昔、人に意見を言うのが苦手で、自己主張の弱い子供だった。
でも、そのことについて、仕方がないと思っていた。
でも、長女が産まれて考えを変えざるを得なくなる。
私が踏ん張らないと、人に対して強く出て、本来の権利を主張しないと、娘の選択肢が狭まる。そんな状況に追い込まれた時、変わらざるを得なかった。
たまに、子供達に「パパが冷静に怒っている時が一番怖い」と言われる。
理詰めで相手を説得しながら、わかってもらうように話しながら、されたことで私や家族だどんな不利益をこうむるリスクがあるかを説明する。そんな時、私はなんか怖いらしい。
思えば、そうして、娘の選択肢を最大化するために、いろんな場面でいろんな話をしてきた。
行政側からしたら、むちゃな話もたくさんしたが、私自身が役場にいるから、落とし所を示しながら、なんとか道を探した。
そんなことが、実は今となると、仕事で生きたりする。
互いに譲れない、ぎりぎりの状況の中で、妥協点を探すような仕事。
意外にあったりする。
そんな時、家族のための苦労が生きてきたりする。
不思議なものだ。本当に。
不思議なものだ。