Chun日記~両足脛骨欠損症の娘をもった父親の育児&子育て奮闘日記

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一日。義足パーツ試着

2024-06-06 23:56:00 | 義肢装具や関連のお話
今日は朝から東京
一日、パーツ試着をした。

5時前に起きて準備
朝8:40くらいに義肢製作所へ到着
9時から15時30分くらいまで、パーツを試着して、今年に修理申請するパーツを検討した。

そもそもは、春。上の娘が大学構内で雨の日に転倒し、衝撃で足部があらぬ方向に回転してしまい。
まあ、六角レンチを持っていなかったのと、念のため。義肢装具士さんに助けをもともとめ、直してもらった際の会話から

娘曰く「転びにくくする方法ってありませんか?」
義肢装具士さん曰く、「新しく認可された製品で、常時イールディング機構が働く膝があり、もしかしたら試す価値があるかもしれない。」

そんなわけで、とにかく新しい製品を試してみることになったわけ。

製品は3R85
オットボックの製品
ちなみに、イールディングというのは、油の圧力を使い、義足の擬似関節の動きをゆっくりにする機構のこと。


どういう人向きの製品なのかというと。
多分だけれど、電子制御の数百万するような自費の義肢装具(膝継手)を使用した人が、何らかの理由で義足を認可範囲内で修理せざるを得なくなったとして、その候補になりうるのかなと。

なぜそう思うかと言うと、電子制御膝は油圧式単軸の膝継手が多く、この膝も油圧式単軸だから。
逆に、上の娘のように、小さい頃から義足を使用している人はというと。
小児用義足パーツの圧倒的シェアを誇る膝継手が、トータルニーjrという製品があるんだけれども。
その義足が空圧式多軸の膝継手なんですね。

それを使い続けてきて、小学校高学年以降くらいに、大人用のパーツに移行するわけなんだけれども。
その際に、慣れていることや安心感から同じ形式の膝継手にすることが多いんですね。
もう一つの要因としては膝継手時代の重さ。子供用から大人用になる時点で、重さが倍化する中、履く子供の筋力が急に倍になるわけはないわけで。
かなりのストレスがその時期に義足使用者にはかかるわけ。

我が娘も、その時期に色々試して
今は空圧式多軸の3R106という製品を使っているわけで。
この製品はシェアとしては、たぶんトップクラスで、認可価格も安くはないが、他の同等機能を持つ製品と比較して、高すぎず。重さも同等機能を持つ製品の中では軽め。
機構はシンプルなんだけれど、小児用トータルニーに機構に動作感が似ている。
そんなわけで、たぶん選ばれている。(大人用にトータルニーは油圧式。油圧式になると、使用者本人が膝が伸び切った瞬間を把握しづらくなるらしく、空圧式に慣れた子供たちには、安心感がなくなる感じに捉えられやすく、選択されにくい印象がある。)

前置きはこんな感じ。
試着した結果はまた書くけれど、メーカー日本支部の方にもきていただき、5時間くらい。ああでもない、こうでもないと言いながら、義足のアライメントを変えながら、試せることは全て試したかな。

15時くらいに、ある程度結果を総括。
今回は、採用を見送ることになりました。

うーむ。
理由はね、なかなか説明が難しいから、また別の日に。
ちなみに、3R106は認可価格25万円くらい、3R85は認可価格80万円超。3倍ちかい価格差があるんだよね。

だからして、それにもかかわらず、試す機会を与えてくださった義肢装具士さんと役場の方に感謝。
試着に協力下さった義肢製作所さんと義肢装具士さん、メーカー営業さんにも、心からの感謝を。

もちろん、5時間試着をし続けた上の娘も、お疲れさま。
ふぅ。くたびれたね。



コメント
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