私は田んぼを持っていないので、藁が必要でも使うことができません。それで、今年は小麦を作り、その藁をスイカやキュウリの敷き藁にしました。本当は稲藁よりも麦わらの方が良いそうです。麦わらは中空になっていますので、雨が降ってもジトっと濡れません。
しかし、ずいぶん実をスズメに食べられてしまって、来年も作るかというと、どうも精神衛生上良くないような気がします。それで、町内会があったときに、ものばなしをしていたら「いくらでもあげるよ。」という人がいたので、もらうことにしておきました。
毎日我が家の前にあるその人の田んぼに行って、藁を少しずつ束ねています。写真はその一部で、実際はこの20倍くらいの量になります。機械刈りですので、基のところが不揃いです。これをきれいに整えてからたばねると時間がとてもかかりますので、束の一つひとつは下の部分が非常に不揃いになって、一本いっぽんが出っぱったりして気にくわないのですが、黙認することにしました。
これをいろいろなものに使い、使ったあとは積み重ねて最終的に堆肥にします。このまま堆肥にすると、長いので、切り返しをやるときに長く重くなるので、ものすごく労力が要ります。使ったあとなら、それなりにヘタりますから、腐りやすくまたちぎれ易くなりますので、堆肥向きになります。
子供の頃は両親が田んぼを作っていました。しかし、父が勤めている上に、トラックはないし、いろいろな機械がないので、人を頼み歩いて何とかやっていました。それも大変なので畑と交換しました。
それで、今回は田んぼに行って藁をたばねたのですが、何と50年あるいはそれ以上ぶりに、そういう作業をしました。新しい藁の臭いも懐かしかったです。