ほととぎす ( 時鳥、霍公、霍公鳥、郭公、不如帰、子規 ) の うた
雨そそく 花たちばなに風すぎて 山時鳥雲になくなり 藤原俊成
ほととぎす 鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる 藤原実定
しでの山 こえてきつらむ郭公 こひしき人のうへかたらなむ 伊勢
ほととぎす 一声にこそ五月雨の よはあはれとも思ひそめしか 中務(なかつかさ)
昔思ふ 草の庵の夜の雨に 涙なそへそ山ほととぎす 藤原俊成
聞くたびに 珍しければ時鳥 いつも初音の心地こそすれ 権僧正永縁
いかにせん 来ぬ夜あまたのほととぎす 待たじと思へばむら雨の空 藤原家隆
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夏を告げる鳥と言われるホトトギスが鳴き始めました。空を飛びながら盛んに鳴いています。もう夏です。
先日、草むしりをしながらラジオを聞いていたら、その昔、このホトトギスが最初に鳴くことを「初音(はつね)」と言い、それをいち早く聞きたくて、都でもホトトギスの声を早く聞けるところに移り住んだ人もいるくらいだと言っていました。
まだ子供の頃、父が 「ほととぎす なきつるかたを、、、、」 と、藤原実定のうたを教えてくれたことを思い出します。