雨の少ない梅雨ですが、天気予報士( 師 なのかな? いや、やっぱり 士 かな ) によると、「梅雨の中やすみ」なのだそうです。中休みがあり、後休みがあり、ついに梅雨は無かったなんてこと無いでしょうね。
その天気を利用して、麦刈りをしちゃいました。朝の雑用が終わり野良に出て 「 さて、きょうは何から始めようかな。」と、畑を見回し天気の様子を見て、「 あっ、そうだ。」 と思い立ちました。 「今日は遠慮して、明日にすると雨になったりして、、。」 と思ったら、こりゃぁやらなければならないという方向に気持が傾きました。時間と手間がかかるので、この仕事に踏み切るには 大決心が必要 だったわけです。
その理由は、赤い防鳥ネットをはずしながらだからです。このネットは糸が極めて細いので、やたらあっちこっちに引っかかります。着ているシャツのボタンにも引っかかるくらいですから、極めて丁寧にはずさなければならないのです。
途中で、誰かが来て仕事をやめにしなければならないとまずいことになりますから、すこしずつネットをはずしながらやりました。両サイドを竹の枠を作ってネットを張っていますので、この竹にもやたらひっかかります。ポイントは 焦らないこと と 粘り です ( 同じことか 、、、 )。
こんな感じで刈り倒して、3~5くらいの握りを一つのまとまりにして置きます。本来はこの山を稲藁5~6本使って一つの小束にしますが、私はそれは省略して、大束にしてしまいます。一つ手間を省きました。
刈り取ったあとはこんな具合です。田んぼの稲の刈り後のようです。まあ、稲とおなじようなものですね。きょうは、クレヨンしんちゃん風に言うと、「 きょうは写真たくさん載せちゃうゾー。」 です。
たった3列ですが、長さはあります。黄色い部分が刈り取った後で、青いのは雑草です。このあとは、トラクターで耕してしまいます。次の作は何にしようかなと、いま考えています。ソバがいいかなー 、、。
時期が時期ですので、畑に置いて置くわけにもいきません。びっしょり濡れてしまったら芽がでてしまいますから。それで、奥さんの車庫に入れてしまいました。( これは一部です。) 物置を整理しておけばよかったのですが。どうも仕事が 泥縄式 ですね。 繰り返される 反省!!
大束にするには、稲わらの先端どうしを図のように結び、長さを倍にします。これを地面に置き、その上に刈った小麦を山盛りし、さらに盛り上げてから、膝でぐっと押しながら藁ひもの両端を思い切り引っ張って結びます。すると、しまりのある上の写真の大束のような藁束が出来るのです。そんな仕事は、半世紀以上も前の子供の頃に、手伝いをさんざんやらされました。おかげて、いま役に立っています。
さて、道具ですが、鎌を使います。鎌と言ってもいろいろあります。左から、のこぎり鎌、草むしり用の鎌、草刈り鎌、なた(鉈)鎌です。
麦刈りはノコギリ鎌を使います。刃がノコギリ状になっていて、ガリガリとノコギリを引くように麦を切り取ります。ギザギザがないと、麦の茎の上でツルッと滑って、指が何本あっても切ってしまうのです。ですので、普通の鎌ではとても刈り取りにくいです。このノコギリ鎌も半世紀ぶりに使っています。
草刈り鎌は、その名の通りです。赤さびていますね。しばらく使わない。おまけに、ずいぶん研ぎ減りしています。なた鎌は、篠や細い雑木や、小枝の多いところで草刈りをするときに使います。硬いものに負けないようにと、草刈り鎌よりは肉厚です。
農家ではこんなことやっていないですね。コンバインで刈り取ってしまいますから。機械がない私は手仕事で 、、、。
「 いやー、麦刈りは疲れますね。 」 ( 水野晴夫の口調で読んでください。)