昨日の正岡子規の歌に、ひとり去っていくとお客が新たに来て、その人が帰るとまた来て、長い日も暮れたというのがありましたが、訪ね人は来ないですね。個人に魅力がないことと、それぞれ今は忙しいのでしょうか。
ひとりで外に出て仕事をし、本を読み、音楽を聞き、テレビをみたりしていると、さっぱり退屈をしませんね。特に、野良仕事は黙々とやりますが、その黙々というのがまた良い。いろいろなことを思います。
夢の中では、いつの間にか今までと関連の無かった場面に自分がいるということがよくありますが、黙々の状態でも、とんでもないほど場面が飛ぶことがあります。東西南北過去現在未来。それもまた面白い。黙々は貴重なものです。
午前中は晴れていたんですがね。午後は予報道理に曇りました。これで予報士はしてやったりの心境でしょうね。だけど、雲の下に居る私はやや憂鬱。月食などは見られなくても良いですが、大事なのは気分です。しかし晴れたり曇ったりは世の習い。諦めて何か気持ちのスイッチを切り替えることが大事です。
街はにぎわっているんでしょうねー。わが家はさっぱりその雰囲気はないですけど。私は日常というのが好きなので、特別な日はない方が良いです。でも、いまの時期にそんなことを言うのは負け惜しみに取られかねない。言わないようにしよう。あ、言っちゃったんだっけ。
そんなことより、芋が焼けたようです。こっちの方が先だ。アンノウイモですが、騒がれるほどでもないですね。初めて作ったのですが、ノウハウが分からないからでしょうか。ホクホクというより、ねっとりです。甘みは土地のせいか、それほどでもなかったなあ。
今年はビワの花が咲いているので、実が採れるかもしれません。一昨年は、憎っくきカラスに喰われてしまったので、今年は気をつけよう。カラスをやっつける方法は何かないかと考案中ですが、費用がかかるのでダメです。金をかけないでやっつけるにはどうすれば良いやら。
空は貌(かお)月日はまなこ風は息
山野海川我身(わがみ)なりけり 詠み人しらず (古今夷曲集)
廃 句
カラス去り 別なのが来て ビワを喰い
羽のある 奴にはとうてい 敵わない
晴れて喜び 曇って嘆き そんなことで年の暮
誰からも 見られなくても 花は咲き
娑婆は泥 ひとつ抜き出て 蓮は咲き
泥の中 お宝さがしに 無我夢中
「てっぱん」が お好み焼きを 近くする 食べたくなるねー