動くと暑いです。これからは何度も着替えをすることになります。いちばんやっかいなことは外出です。泥に汚れた手をきれいに洗って、濡れタオルで身体を拭いて・・・。
剪定しなくっちゃ。
これも。
こっちも・・・。焦り・・・。
切りそろえるだけじゃ無くって、切ったら運ばなくっちゃ。夏はやることが多すぎる。
これくらいです。これを見るといつも思い出すのは万葉集の歌人・山上憶良です。少し長いですが・・・
風雑(まじ)へ 雨降る夜の 雨雑へ 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)を 取りつづしろひ 糟湯酒(かすゆざけ) うち啜(すす)ろいて 咳(しわぶ)かひ 鼻びしびしに しかとあらぬ髭かき撫でて 我を除(お)きて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻襖(あさぶすま) 引き被(かがふ)り 布肩衣(かたぎぬ) 有りのことごと 服襲(きそ)へども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢え寒(こご)ゆらむ 妻子(めこ)どもは 吟(によ)び泣くらむ 此の時は 如何にしつつか 汝(な)が世は渡る
夏なのに冬の歌を持ってきて矛盾していますけど、たまたまオクラというところで万葉歌人を思い浮かべてしまうのです。普通は次の歌を思い浮かべる人が多いと思います。
瓜食(は)めば 子供念(おも)ほゆ 栗食めば まして偲(しの)はゆ
何処(いづく)より 来たりしものぞ 眼交(まなかい)に もとな懸りて
安眠(やすい)し寝(な)さぬ