「 なに、暑くないと思えばそうでもないのさ 」 と思えば、まあ部屋の中なら過ごせます。たぶん、今までならそうしてきたと思います。数年前までは。ただ、このところ、以前にはなかったような暑さです。
以前とか昔、と言っても実にあいまいな言い方ですが、五年を越える数年前か十年前くらいまででしょうか、そのころは気温が30℃を超える日はそうは多くなかったような気がします。
かご猫 かごの中は涼しいのニャ
此処に来て、この数年間は人の体温に迫り、はてはそれを越えるくらい気温が上昇しているわけですから、「 暑くないと思えば・・・ 」 などとは言っていられないようです。
家の中にいても熱中症とはこれ如何に??? 締め切った部屋でもないのに・・・。
「 心頭を滅却すれば火もまた涼し 」 と、時々言われる言葉がありますが、杜 荀鶴(と じゅんかく) と言う中国の唐の時代の人の詩に書かれているのだそうです。
あゝ、寒いから嫌だとか、暑いから・・・なんて言う心を無しにしてしまえば、何処でだって座禅はできるものだということを述べる言葉なのだそうです。
そのように励んで来たのが、今はそういうことを言っていられない。そんな我慢などしていたら血液はドロドロになり、体の彼方此方が正常に作動しなくなるとは。
我慢は良くないということになります。我慢は必要ですが、あまり我慢をすると心の病に陥ることがあります。
「ためしてガッテン」ではないですが、いろいろと研究が進んできてわかってくることが多々あります。あまり度を越えたことをすると、今まで常識とされてきたことが覆されるなんてことが、この精密な体と心はとんでもないことになってしまうことになるらしいですね。
そんなわけで、「 強情になるのもいいかげんにしたまえ、それは常温のときに言え 」 なんてことになるのでしょうか。