私の 友人の会社、元々の工場は、都会の準工業地帯にありました。と、言うより戦後 工場の周りが 住宅地になってしまった、というところです。かつて、景気のよい時 生産能力増強のため工場拡張しようとしたのですが、周囲が住宅のため、他の場所に用地を求めました。
そして、近郊の内陸部の工場団地に工場立地しました。ところが、工場を建てて始めて分かったらしいのですが、その場所は 地下湧水の多い場所で、少し雨が . . . 本文を読む
私の 知人が ある会社のISO体制構築と維持支援のために お手伝いするということで、ある中堅企業に 転籍しました。ところが、権限が無いので責任は 全うできません。
そこで、転籍後数年経ったある日 トップに話す機会があったので 仕事が 思い通りに動かない、という実情を話したそうです。すると、
“ソンナモン、権限あれへんから 当たり前ヤ!”
と 言われたそうです。
ビ~ッッックリ!!した知人、二の句 . . . 本文を読む
ある会社のとある部門では、1月は内部品質監査を受審することになっていました。
品質保証部から その部門への内部監査チームのリーダーとして指名されたA氏、正月休み明けで 前月総括やら、業務立上げ、新年ご挨拶やら、何やかやと 過ごしている内に 気が付くと15日になっていました。
今から 内部監査の準備をすると月末になってしまう。だが 内部監査は今月中にやらないと計画がズレルと言って品証がうるさいので何 . . . 本文を読む
知人から聞いた話。その知人の会社の社長、もう ご高齢だというので 常務の製造本部長を 社長にして自らは会長に退くことにしました。
課長以上全員が集まる月次の会議の終りに この交代の挨拶があったそうです。次期社長、この会議に 忌憚の無い議論のためラフなジャージで ご登場。そして、次のようにご挨拶でした。
“品質や環境のシステムで使われている PDCA という考え方があります。当社ではPもDもCも . . . 本文を読む
ある会社の社員達 社外関係者との挨拶の時に 必ずと言っていいほど使う言葉がありました。
“バタバタしておりまして申し訳ございません。”
不思議なほど ほぼ全員がこの台詞を 口にするのです。
ISO審査に来られた審査員を 現場に案内するはずの工場長 定刻に 顔合わせの場に登場しませんでした。
慌てたのは 事務局品質保証部課長。電話で探すのにオオワラワ。
しばらくして 現れた工場長 全く悪びれもせず . . . 本文を読む
営業という職種に従事する人々は どうやらISOマネジメントになじまないものらしいのです。
ISOコンサルタントの口から、或いは ISO関係のセミナーなどで、良くそういう話を耳にします。
どうしてなのか、普通の人が抱く “面倒くさい” という感覚だけで 営業マンがそのように思っているのなら 不届き千万ですね。製造部門では 面倒くさいで済ませられない仕事ばかりですから。
まさに “面倒くさい”ことが仕 . . . 本文を読む
責任と権限は 表裏一体です。権限が無ければ責任は 全うできません。
私の かつての同僚が ある会社のISO体制構築支援のために お手伝いするということで、ある中堅企業に 転籍しました。
“ISO体制構築” という責任は最初から明らかだったのですが、どこまで権限があるのか分からない状態。直上の 品質保証部長に聞いても一向に 判然としない。社長の 全社に向けての “言葉の上での支援” つまり、ISO . . . 本文を読む
品質保証部への審査会社による 第三者監査、いわゆる審査です。
“経営者によるマネジメントレビューの結果の ご指示は どのように なさっていますか?”
“ハァ・・・ 今年度の ご指示が 「品質目標を やること」 とのことでしたので、具体的にどうしたら よいのやら。今更 改めて やることもないし・・・・・”“あッ そうなんですか。・・・・・仕方ないですネ。”
“ご指示”は 具体的でないと おざな . . . 本文を読む
恒例年頭行事。一般社員への社長挨拶の後、その場で 懇談会となりました。
そして、社長が社員からの質問に答えることとなりました。
社員A:当社社員として どのような資質が必要であるとお考えでしょうか。
社 長:それは、自分で考えて 次は何をすれば良いか理解し、直ちに行動に移せるような人材
が良いと思っています。
指示待ち人間では ビジネスのスピードが期待できませんので。また 大いに . . . 本文を読む
ある会社の人事部長、“ウチの社長、「好き嫌い」で人事をしはりますねん。ホントウに困ってしまう。”と 時々 私にぼやいて おられました。
ある時 また 深刻につぶやかれたので、とうとう私は “それは 御社の社長の 「認知的複雑性の低さ」を示す症状です。”と 心理学用語を用いて切り出しました。“つまり、複雑な事象に対する判断基準を持ち合わせないために、生物としての最も 原初的基準である 「好き嫌い」 . . . 本文を読む