かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ついにギャオスが生まれるのか?

2005-04-19 19:32:28 | Weblog
 最近身体がやたらとだるいです。夜中に目が覚めるし、二度寝すると今度は朝起きるのがつらかったり。環境が変わったせいで早めの5月病に見舞われているのか、はたまた花粉症が鼻には来ずに全身症状として現れているのか、理由は不明ですがとにかくゆっくりお昼寝でもしたい気分です。まあいずれそのうち、慣れるか倒れるかしてケリが付くと思うので、それまで身体のことは気にしないで置こうと思っています。
 さて、今日、購読しているメールマガジンに面白い記事が載っていました。アメリカで、細菌の遺伝子をいじくって石油を作るようにする研究が、このほど日の目を見たそうです。それも、一つや二つの遺伝子をいじったのではなく、およそ人の頭では把握できないほどの数の遺伝子を最適化し、飛躍的に発酵能力を高めた菌を生み出したとか。発酵学では世界トップを走っていた日本の研究でも遺伝子はいじっていますけど、せいぜい数個レベル。それがアメリカでは、バイオインフォマテックスという新しい学問領域で、コンピューターを駆使し、必要な能力をまさにデザインできるようになりつつあるというのです。つまり、遺伝子を完全に修飾し無駄を省いたという平成ガメラのライバル、ギャオス同様の事が、菌のレベルでは既にできつつあると言うこと。メルマガでの結論は、菌の次は植物だと言うこと。極限の環境で食べられる実を付ける植物、途轍もなく大きく美味しく早く育つ植物など、夢のような緑の革命が、もうすぐ始まろうとしています。
 ところでこれがアメリカの仕事だというのに溜息をついてしまいます。
 アメリカは、一方でイラクを力づくで抑え込んで当座の石油を確保する一方で、将来を見越した脱石油戦略も着実に進めています。世界一の食料輸出国であり、自分達の食べる分は全く問題ないと言うのに、更にどん欲に食料の確保のために研究を惜しみません。翻って我が国はどうか。エネルギーも食料もほとんど他国に頼らないと生きていけないというのに、それを自力でどうにか解決しようと言う気概も先見性もまるで見あたりません。いえ、個々の研究者レベルでは素晴らしいアイデアを持ち、革新的な業績を上げている人も多いのですが、そう言った力を結集し、豊富に資金を投入して研究の促進を図るような、先行投資を惜しまない国家戦略が皆無なのです。あるのは過去の業績で培った権威におもねり、目先の利益の確保に汲々とする研究資金の提供ばかり。こんな時こそ政治が力を発揮し、将来の我が国の姿を描きつつ、科学の振興を図らねばならないのですが、理科のわからない人ばかりが上に立っているのか、どうも望み薄のようです。中国や韓国と小競り合いしている場合ではないと、私などは思うのですが・・・。
コメント
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