かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

クローン犬だけは確かに成功していた、と言うのは、本当に信じていいのですね?

2006-01-11 22:48:14 | Weblog
 今日はちゃんとエディタで下書きしてから、ブログへ書き込んでいます(笑)。

 朝の寒さは相変わらずですが、それでもほんのわずかながら、寒さが弛んでいるような気がいたします。それに昼は明らかに過ごしやすくなってますね。日も確実に伸びているのが実感されますし。週末は雨らしいですが、予想気温を見るとかなり高く、一雨ごとに暖かくなる春の気配を呼ぶ雨になりそうです。これが旧暦なられっきとした「春」の訪れなんでしょうけど、さすがにこのまま桜ほころぶうららかな季節にはなるはずがなく、あと少なくとも1回や2回は寒さがぶり返すのでしょう。ともあれ、しばらくでも寒さが弛むのはありがたいことです。
 
 さて、韓国のES細胞疑惑は、完全な捏造と言うことで決着が付いたとのこと。研究者ご本人の強引な説明や、共同研究者のコメントなどをもとに、「ひょっとして」「もしかして」とわずかに期待をしていた私としては、残念な結果になりました。これで、これから飛躍するはずだったES細胞関連の研究が大きく逆戻りすることになったわけで、研究の進展を心待ちにしていた病気の人々や、私のように寿命の延長に繋がるのでは、と夢見ていた者にとっては、まさにがっくり、と言う言葉がピッタリの結果でした。一応過去の業績であるクローン犬については本当だとの結論だそうですが、ES細胞の件も含めて、その検討の内容を公表してないということで、ソウル大の検討その物に疑問を呈する向きもあるようです。また、欧米の研究者の中には、韓国の科学界全体を不信の目で見る人もいるらしいですし、一応のけりが付いたとはいえ、まだまだ韓国科学界を揺さぶり続けそうです。それに、よく調べもせず全面支援してきた韓国政府や大統領を糾弾する声も上がり、研究の問題だけでなく、韓国社会そのものを揺るがす一大スキャンダルになっています。我が国でも過去様々な分野で研究費の不正な使い方が明るみに出たり、研究成果の捏造とか改竄論文とかがばれて、学会がひっくり返るような大騒ぎにはなったことはありますが、国そのものが揺れるような大事件に発展したことはありません。我が国がかの国よりも成熟した冷静な目を持つ国民を育んでいるんだとしたら祝着なのですが、単に科学その物への無関心から大騒ぎにならないだけだとしたら、それはそれで問題だと思います。科学は宗教ではないのですからあのように熱狂的になる必要は全くない、というか寧ろよくないと思うのですが、国民の科学技術に対する関心が高い、と言うのは素直にうらやましいと思います。もっともこの一件を契機にかの国の科学振興政策や、国民の関心ががらっと変わってしまうかも知れませんので、手放しでうらやましがってもいられないのわけですが。
 ここはやはり地道に、我が国の子供達や国民全般に、もっと科学について関心を持ってもらうよう官学あげて努力をするべきなのでしょう。年末年始に胡乱な占い師ふぜいが何時間もテレビに出ずっぱりになっているのを見ていますとそれも絶望的な気がいたしますが。

コメント
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