かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

禁止禁止で事態を食い止められた例は、歴史的に無いと思うのですが。

2006-03-11 23:03:00 | Weblog
 今日は暖かい日差しに誘われて、というより、のばしのばしにしていた散髪に参りました。私の髪はそれはもう完璧な天然パーマで、それも揃った波打ちぶりならともかく、根性同様あちこち好き勝手に曲がりくねるという扱いに困る髪の毛です。それでも短い間はそれなりに収まるのですが、散髪後一月を超えますともう全くの鳥の巣に変化し、いくら櫛でなでつけても言うことを聞かない状態になります。そこでこれまでは見苦しくなるたびに散髪屋に出かけていたのですが、例えば逆の発想で思い切ってもう少しのばしてみたら、髪の重みで少しは落ち着くのではないか、と思い立ち、前回、確か正月前後だったと思うのですが、そこから今の今まではさみを入れずにいたのでした。
結局そのもくろみはもろくも崩れ、単に見苦しい時間がこれまでよりも延びただけで終わりました。ああ、もう一つ、伸びた髪が耳や目にかかり、非常に鬱陶しさを覚える様にもなっておりました。やはり身だしなみを手抜きしては駄目なようです。

 WINNYのウイルスによる情報漏洩問題は、愛媛県警で公用はもちろん私用についても全職員使用禁止、という事態にまで至りました。昨年の12月27日の日記(http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/53c29231703912e78d43727ece1c6d17/21)で書いた思いつきが、そのまんま現実になるとは、さすがに驚かされました。自宅のPCで使っていないかも、上司が出向いてチェックする、という徹底した対策が講じられるそうで、とりあえずは愛媛県警についてはそれなりに抑止効果があるのかも知れません。でも、チェック体制といったところで24時間署員の生活をリアルタイムに監視できるわけではありませんし、署員が新しいPCを購入してそれでまたWINNYを始めたりなんていうところまで、チェックしきれるのかどうか、疑問も多いように感じます。
 大体、こういう問題は罰則を厳しくして頻繁にチェックしたところで防ぎきれるものではないことは、警察幹部なら日頃の活動で骨身に染みて理解していると思われるのですが、その点についての不安は無いのでしょうか? 網の目をどれだけ細かくしてもその網目を抜ける者はいます。使用禁止は禁止としてやりたければやればいいと思うのですが、天網恢々疎にして漏らさず、という理想を実現するための方策も同時に進める必要があるでしょう。この問題では映画や音楽、ゲームなどの著作物に対し対価を払おうとせずに無料で手に入れようとする行為が問題視されている様ですけど、例えば、行政などでも色んな「箱モノ」を作ってその中身や運営経費などはいっこうに考えないように、日本人は基本的にハードウェアには価値を認めても、ソフトウェアの価値は軽く見てしまうクセを持っていると私は思います。ここを根本的に改善しないと駄目でしょうし、また、本来お金がいるモノを「タダ」で手に入れるというのは、人として卑しい行為で恥ずかしいことなのだ、と徹底して教えないと駄目でしょう。本来ファイル交換などというのはアングラな世界であるはずで、そういう卑しく恥ずかしく後ろめたい世界だからこそ「普通」の人が寄りつかず、ディープな玄人の世界となりうるのでしょう。そんな世界に出入りする玄人なら、そこで生じることは何事も自己責任、身の安全を図るために可能な限り情報を集めてそれを生かす、というようなことは最低限常識として備えているはずなのに、そこへ後ろめたさなどハナから感じないまま素人が大量参入してきたことが、今の混乱の根底にあるんじゃないのか、と私などは思います。ネットは今、恐ろしい勢いで高速化して大容量のデータを扱えるインフラになってきてますけど、そのケーブルに走る情報は、あらかたスパムメールと交換される著作憲法違反データじゃないのでしょうか。この点に関しては、「簡単で誰でもできる」と誤った幻想で素人を惑わし、コンピューターを売りさばいたメーカーとか、ネットに関する危険性をはじめとする情報を伝える努力を怠ったまま、インターネットに引き込んだ関連会社、この事態を予測できず、法的な整備など対策が周回遅れになっている行政府の責任も相当重いのではないかと思います。さて、この先どんな混乱が待っているのでしょうね。

コメント
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