かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今更手を取り合ってもどれほどの力になりうるのか疑問ではありますが・・・。

2006-03-23 22:17:06 | Weblog
 一度かかってしまうとなかなか回復の兆しが見えないのが最近の風邪のようで、というより、私の体力がそれだけ昔と比べて落ちてきているということなのかも、と少々弱気になりつつありますが、とにかく今日も症状に改善は見られず、どちらかというと悪化しているのではないかという気もして参ります。

 新聞の政治欄の端っこに小さく、共産党と社民党が28年ぶりに党首会談を行ったという記事が載っておりました。自民公明民主による憲法改正の動きを阻止するための取り組み強化で、改正の手続きを定める国民投票法案に反対することで一致したのだとか。このところ著しく精彩を欠く両党ですが、とりあえず新聞には載せてもらえるくらいの余喘は保っているみたいです。まあ今更この2党が結託したところで一体何が変わるのか、という気がしないでもないですが、国民投票法案とやらに反対するのはとりあえずよろしいのではないかという気が致します。私は今の憲法はもう少しちゃんとした日本語でわかりやすく書いて欲しいとか、自衛隊一つとっても、いつまでも拡大解釈で読み返して言い訳するのは止めた方がよかろう、という点とか、色々な点で何らかの改正が必要だと思っておりますが、今、与党が衆院議席の3分の2以上をしめ、改正論者が過半を占める大政翼賛会的現状を鑑みると、そんな情勢の中での国民投票というのは、どうも先行き危ぶまれる気が致します。我が国の行く末を照らす規範たるべき日本国憲法を、国民投票という手段を使って大衆の手にゆだねていいものかどうか、疑問があるのです。たとえ国民の大反対を押し切ってでも、国家の大系のために必要と思えば全力で説得して自らの責任で行動するのが政治家たるものであるはずで、改憲気運が高まっているから、と国民投票でそれを決しようと言うのは、政治家の政治家たる責任を国民にすり替えているような気がしないでもありません。
 とはいえ、改憲論議はどんどん活発になって欲しいですし、我が国の新しい憲法が生まれるのを見てみたいとも思います。両党とも国民投票反対というのはまあよいとしても、所詮そんなものは改正の中身とはあまり関係のない議論ですし、中身の論議については、同じ土俵で堂々是々非々の論議を闘わせるわけにはいかないのでしょうか。どうも反対のための反対というような姿勢に見えて、訴えがいまいち琴線に響かない気がするのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする