かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

日本の市場に魅力があるうちは、政治的諸問題もあんまり関係ないのかも

2006-03-17 23:59:59 | Weblog
 WBCで日本が準決勝に勝ち残ったそうですね。野球にはそれほど興味がない私でも、アメリカ敗退という起死回生の吉報には、思わず心が躍りました。日の丸の下、日頃は敵同士のプロ野球選手達が団結して世界の強豪に挑むというのは、なかなか燃える光景ではあります。願わくば今度こそ韓国に勝って、3度目の正直となって欲しいものです。

 さて、今日はある業界の展示会見学に。国内企業はもとより、海外からも多数参加されるこの業界ではトップクラスの規模を誇る展示会ですが、残念というか当然というか、コミケには遠く及ばないのです(苦笑)。会場を見て思わずそ比べてしまった自分が、何となくおかしかったです。
 まあそれはともかく、まず会場で目を見張ったのが中国と韓国のブースの大きさ。数年前、同じ催しを見たときには本当に申し訳程度の参加規模だったのに、今や会場でも最大規模の展示スペースを誇っていました。それに両国ともブースに詰める男女がまた満面の笑顔で愛想のいいこと。彼ら国境を越えるビジネスマン達が、自国で日本に媚びを売る非国民と非難を浴びたりしないのか、かえって心配になるくらいです。両国とも政治やら何やらでは随分冷え込んだ関係になっているはずなのですが、ビジネスの世界ではそんなこと関係ないということなのでしょうね。ようは、日本が富を生み出す力を持つ間は、貴重な「お得意様」として笑顔で出迎えてくれるということでしょう。日本国旗を焼き、自分を傷つけて抗議をする人達と、この会場で愛想を振りまく人達とが同じ一つの国の民とは信じがたいほどですが、外国人が日本のことを「フジヤマ・ゲイシャ」で理解しているみたいに、どちらもかの国のデフォルメされたキャラクターだと思えば、そう理解も難しくないかも知れません。
 もちろん日本の市場を狙うのは中国・韓国だけじゃなく、アメリカもヨーロッパもアジア諸国も皆参入の機会を狙って懸命にアピールに努めています。さて、30年後、この種の展示会が開かれたとして、まだ日本はこうして諸外国から魅力ある市場と認識してもらえるのかどうか。下手をすると日本でこの種の展示会を開催することすらままならないようなことになりはしないか、と、思わずにはおれませんでした。

コメント
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