かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

大怪獣映画の醍醐味が詰まった「パシフィック・リム」を観てきました。

2013-08-22 20:14:26 | アニメ特撮
 今日は長らく取れずにいた休日出勤の代休を取り、映画を観に行きました。観に行ったのは「パシフィック・リム」。今日映画に行く、と決めてから、さてどの映画を観ようかと色々検索して評判なども確かめてみましたら、これが結構好評で、しかもなんと言っても大怪獣と戦う巨大ロボットの話、とあって、俄然興味が沸いてきました。実写の怪獣映画というと平成ガメラシリーズ以来のことで、果たしてそれに匹敵する程の面白さや迫力を体感できるのかどうか、若干の不安もありましたが、とにかく観てみない事には始まらないので評判を信じてまずは観てみました。
 その感想ですが、なるほど、超重兵器と大怪獣のオン・パレードでしたね! 全部CGなんでしょうけれど、重量感あふれる取っ組み合い、その巻き添えを食って崩壊して行く大都市のビル群、逃げ惑う群衆、食われる犠牲者、などなど、怪獣映画の醍醐味をこれでもか! と詰め込んだ感のある映像が、しょっぱなから大盤振る舞いされていました。細かく観れば突っ込みどころも一つや二つではないのですが、全ては映像の迫力とスピードに押し流されてしまったような感じがします。
 ただ、さすがに2時間この連続は疲れました。私自身、体力が低下しているせいもあったかもしれませんが、あまりにも最初からトップスピードで飛ばしまくりなので、中盤から終盤にかけては慣れるというかだれるというか、食傷気味、お腹いっぱい、という気分に支配されてしまい、できればもう少しメリハリのあるストーリー展開にしてくれたら良かったか、と思わざるを得ませんでした。
 頼りがいのあるのか無いのかよく判らないマッドな怪獣研究者の科学者のコンビとか、怪獣の死骸を商売ネタにしている暗黒街のボスっぽいのとか、我が国の怪獣映画ではおよそ出てきそうにないキャラクターが大活躍していたのはちょっと違和感もありました。特に、できれば怪獣映画の科学者は、マッド系なら平田昭彦とか天本英世、まじめなら佐原健二や志村喬と行ったような雰囲気の、暗くてまじめで傲岸不遜で唯我独尊なヒトであって欲しいと思わずにはいられませんでした。
 後は全般に映像が暗いのが気になりましたね。怪獣とのバトルで粗を目立たさないようにするためにほぼ全てを夜とか光の無い状態での会戦にしたのはやむを得ないとも思うのですが、堂々真っ昼間に日の光に全身を輝かせるロボット「イェーガー」の勇姿も観てみたかったです。

 ちょっと疲れた映画でしたが、ラストの「レイ・ハリーハウゼン」と「本多猪四郎」への愛情の詰まった一言も何となくジーンと来ましたし、デカいのがドッタンばったん暴れ倒す大怪獣映画が好きなら観て損は無いと思います。私は堪能致しました!

コメント
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