かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ヒトは自分の行為が将来何を招くか、なかなか分からないものなのでしょうか。

2015-06-08 22:18:47 | Weblog
 鳥取市にある鳥取県立鳥取養護学校で非常勤で勤務していた6人の看護師さんがこの5月末に一斉辞職、10人程の児童・生徒が、通学できなくなる事態に追い込まれているのだそうです。同校では、約30人の子どもたちが、たんの吸引や点滴による栄養補給などの医学的なケアが必要で、この6人の非常勤看護師さんにより手当されていましたが、保護者から、吸引時間の遅れや点滴の位置などで批判の声が寄せられていたのだそうです。ローカルニュースでは、複数の保護者が威圧的言動で看護師さんを批判していたようで、それがきっかけとなり、今回の一斉退職につながったのだとか。鳥取県は、看護師は8人程度必要として、近隣の病院に看護師派遣を依頼し、今週中にケアを再開する予定で事態収拾を進めているとのことですが、ということはそもそも8人のところを6人の非常勤で回させていたということで、保護者の非難もこの県の人事で現場が人手不足に陥ったせいという見方もできそうです。
 それにしても、この事件(?)で真っ先に思い出したのが、秋田県の寒村であった医師の追い出し事件でした。無医村でその医者が居なくなるとたちまち困るのは地元であるのに、わざわざ執拗に嫌がらせをして貴重な医師を追い出したと聞きますが、なぜにそんなことをするのか、理解できませんでした。この養護学校においても、実際には多分色々あったのでしょうが、保護者らの非難が結局自分たちの首を絞める結果につながっており、何故そうなる未来を予測できなかったのか、と実に不思議です。大昔のように、医者を神のごとく崇め奉るような必要は無いにしても、無理のかかる中で働くヒトに対しては、まずは敬意を持って相対するのが基本だろうと私などは思いますが、当事者になると視野狭窄を起こしてそういう破綻の未来は見えにくくなってしまうものなのかもしれません。できればもっと詳しく、実際はどのような人間関係がそこで生じていたのか、今後の参考に教えてほしいと思います。秋田県にしても鳥取県にしても、起こってしまったことは仕方ないとして、自分たちの身の回りで似たようなことが生じるような事があったなら、それに適切に対処するための参考にしたいですから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする